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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

氷室冴子『海がきこえる2 アイがあるから』

評価:
氷室 冴子
徳間書店
¥ 620
(1999-06)
Amazonおすすめ度:
後をひく小説
海がきこえる・続編
半永久的な青春小説、大學編。
 帰省し、クラス会に出席していた夏休み。東京に戻った拓を待っていたのは、部屋で泥酔して眠る津村知沙だった。一方里伽子の前には、父親の再婚相手である美香の妊娠という問題が立ちはだかっていた・・・

 『海がきこえる』のラストであるクラス会以降の、東京での拓と里伽子の物語。
 まったくの続編なのですが、今回は父親の再婚問題を乗りこえていく過程で、里伽子と拓が互いに信頼し合い、その距離を近づけていきます。
 やっぱり里伽子はわがままで、腹立たしいような部分も多々あるのですが、そういうところを含めて受け止めることのできるに、男としての器の大きさを感じます。『海がきこえる』のときはもう少し子どもっぽかったですから、やはり彼も東京に出て成長したのでしょう。正論を言われていることを理解しながら、里伽子のために安西に言い返すあたり。

 また、離婚・再婚、不倫、流産というようなドロドロになりがちな話でもさっぱり爽やかに書くあたり、氷室さんのテクニックなのでしょうか。登場人物の成長に合わせたわけではないでしょうが、読者の年齢も少し高くしたようにみえます。あるいは、2冊の刊行のブランクを考慮したのかも。(『海がきこえる』は月刊誌「アニメージュ」1990年2月号〜1992年1月号連載、『アイがあるから』は1995年5月単行本書き下ろし)
 願わくば、氷室さんがまた筆を取り、続編を書いてもらえれば・・・

関連作:『海がきこえる
2008年5月3日読了(再読)
2008.05.08 Thursday 17:19 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

氷室冴子『海がきこえる』

評価:
氷室 冴子
徳間書店
¥ 620
(1999-06)
Amazonおすすめ度:
海がきこえる
さわやかないい本です
おじさんも楽しめます。
 高知から東京の大学へ進学した拓は、抜け落ちた里伽子の写真を見て、彼女が転校して来てからのことを思い返していた。東京への気まずい旅行やホテルの風呂で寝たこと、あるいはハワイへの修学旅行など。こんな思い出は、里伽子にとってどんな意味を持っているのだろう・・・

 家庭の事情で東京から高知へ転校してきた里伽子と、彼女を見つめる拓の物語。拓の目線から里伽子を語ることにより、より里伽子の気持ちの移り変わりがはっきりしてくるようです。
 拓にとっての里伽子は親友松野の片想いの相手であり、それ故に遠のいてしまう二人の距離。これはかなりもどかしいものがありました。
 常に里伽子に振り回され続ける拓は、読者からすれば憐れみの対象と言っても言いすぎではないしょう。里伽子のわがままにつきあわされて東京にまで行き、しかもその資金は・・・といった具合。おまけに松野とは絶交状態に。でも、こういう風に女性に振り回されているときの男性って、怒ったりしても案外絶対的な苦にはならないんじゃないでしょうか。そんな気がします。
 夏休みに高知へ戻りながら、拓に連絡をしないあたりがなんとも里伽子らしいです。ちょっと意地を張っているようで。

 爽やかで、懐かしさが漂うのですが、それだけではなく青春時代の痛みやほろ苦さも出ていて、まるごと青春を詰め込んだような物語です。オススメ。
 ちなみに今回は徳間文庫で再読したのですが、時代の移り変わりを反映して単行本とは細部が若干変わっているようです。
2008年5月3日読了(再読)
2008.05.07 Wednesday 18:43 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

ひびき玲音、鈴本紅『カレン坂高校可憐放送部 決意とハンドマイク』

 悲劇は繰り返される。愁也を襲撃した犯人は捕まったものの、放送室はふたたび襲撃にあい、機材はめちゃくちゃにされてしまう。放送ができなくなったなちるは、みひろが探してきたハンドマイクを手にゲリラ的な活動を始めるが・・・

 『導かれた解答』のときにはミステリ路線からどこへ行くのか、果てしなく迷走しているようだったのですが、どうやら落ち着く先は『七日間戦争』だったようです。そう、『ぼくらの七日間戦争』です。5人はハンドマイクを手に、どこに立てこもろうというのでしょう。ハンドマイクも学校の備品でしょうに。
 正直、この反体制もの、反抗ものというのはキライではないのですが、ここまでの展開の紆余曲折は必要なかった気がします。
 今回も章ごとに語り手を変えているため、5人の感情が強く出ているのはなかなかよかったです。なちるとみひろの友情バカップルは相変わらずですね。

 鳴り物入りでやってきた校長の学校改革が始まったというか、本性を現したわけですが、今後はこの校長との対決と同時に機材破壊犯(=愁也襲撃の共犯?)を探し出す方向に行くのでしょう。5人だけではなく、炳吾や鬼城のような教師、あるいは美星空や梨恋がどのように絡むのでしょうか。

関連作:『カレン坂高校可憐放送部』『カレン坂高校可憐放送部 導かれた解答
2008年3月19日読了
2008.03.26 Wednesday 17:28 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

ひびき玲音、鈴本紅『カレン坂高校可憐放送部 導かれた解答』

 突然校長を誹謗中傷する放送が流され、鍵のかけられた放送室では愁也が倒れていた。回復した愁也は警察から事情聴取を受けるが、襲われたときのことを憶えていない。果たして愁也を襲ったのは誰なのか。そして、どうして校長を中傷するのか・・・

 普通の学園小説と思いきや、ジェットコースターのような驚愕の展開で一気にミステリー色を前面に打ち出したのが前巻でした。
 で、『導かれた解答』というタイトルから、事件解決二巻完結を予想したのですが。
 ・・・全然そんなことない。
 全く、と言っていいほど事件は進展しない驚愕の展開。進んだ、と言っても全然ミステリじゃない。解答は導かれるどころか解きだす前に選択肢が増えたり取り替えられたりした模様。
 タイトルによる先入観がなければそれなりに楽しめるかもしれませんが、先入観を持ってしまったがために完全な肩透かしでした。この先ミステリらしくなるのかもしれないけれど、その期待は薄いのかな。

 なちる以外の4人が各章ごとに交代する一人称。視点や感情にそれぞれの特色がよく出ていて、この使い方はよかったです。でも、せっかく多人数のメンバー構成なんだから、探偵団してほしいところ。

関連作:『カレン坂高校可憐放送部
2007年11月17日読了
2007.11.19 Monday 21:53 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

ひびき玲音、鈴本紅『カレン坂高校 可憐放送部』

評価:
ひびき 玲音,鈴本 紅
集英社
¥ 470
(2007-08)
 数年前に女子校から共学になったカレン坂高校。全国大会で毎年入賞する実力を持つ放送部は代々女性がパーソナリティを務め、3年生の南美星空から潮崎なちるへと引き継がれていた。後継者を早く探さなければならない2年生のなちるたちだったが、肝試しの日、とんでもない事件がおきる・・・

 あの『マリア様がみてる』のイラストを担当しているひびき玲音さんが原案という放送部を舞台とした学園もの。
 学園青春もののほんわかとした雰囲気を味わいつつ、なちるとみひろの友情バカップルを楽しむ作品で、放送部の後継者探しはさながらスール探しのように長引いていくのか、あるいは徹と愁也という2人の男子との関係で引っ張るのか、それとも・・・なんて考えていたのですが。
 中盤からの展開にもう驚愕です。それまでのほんわかとした雰囲気はどこへやら。すっかり話が変わってしまって。まるでなだらかな坂道を登っていたジェットコースターが突如垂直落下したみたい。

 そこそこには楽しめたので良しとしますが、ラストがまたあまりにブチッと切られていて、続きが気になって仕方ありません。いや、こんなところで切るなよという不満かも。
 どちらにいくのか全く先が読めないだけに、続きが気になっているのは真実。放送部を舞台にした特性もまだまだ生かされていないように思いますし、ここまでは様子見でしょうか。
2007年8月7日読了
2007.09.01 Saturday 00:19 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)