こんな夜だから書庫に行こう

はてなから感想の保管作業終了!!
現在、10年ほど前の一言感想をアップしています。
<< August 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

Profile

Selected entries

Category

Archives

Links

BlogPeople

STARLIGHT mini

あわせて読みたい

あわせて読みたい

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

Comment

Trackback

Other


  • Admin
  • RSS1.0 | Atom0.3
  • Template by Dsh+
  • Powered by JUGEM

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2009.09.29 Tuesday | - | - | -

土橋真二郎『扉の外2』

評価:
土橋 真二郎
メディアワークス
¥ 599
(2007-05)
Amazonおすすめ度:
惜しいですね
シリーズ三作の中ではナンバーワン
前作がOKの人なら!

 ゲーム開始早々に敗退し、カードの供給を止められてしまった8組。密室での無気力な生活が続いたが、高橋は機転を利かせ、新しいエリアを発見した。だが、そこで行われる新たなゲームは更に過酷な対立を要求するものだった・・・

 1巻のエンディングがあまりにも放り投げだったので不安がつのっていた『扉の外2』だったのですが、予想していた以上におもしろい作品になっていました。
 前作が戦略シミュレーションゲームだとすれば、今回は小集団心理シミュレーションゲームといったところでしょうか。結束力の強い8組がいかにして崩壊していくのか、丹念に書かれていると思います。極限状態に置かれた人間の心理、常識と思考の崩壊なのです。鳥籠の内と外の関係、腕輪をつけている者とはずれてしまった者の関係など、人間の嫌な部分を見せつけられたような気もします。生存本能とかいうものでしょうか。

 登場人物たちも、前作よりは人間的になったようです。とはいえ性善説の固まりのような"女神"正樹愛美や、自分自身よりも何よりも蒼井典子を優先する"たらし"高橋進一とか、ちょっとどこにでもいそうなほど典型的で、それでも幾分よくなったのかなと。小説自体がゲーム的な世界を舞台にしているから仕方がないのかなとか、むしろこの方がわかりやすいシミュレーションになっていいのかななどと割り切って考えています。
 でも、男どもはもう少し嫉妬とかないのかなとも。だって高橋はマキマキのポニーテールを触っていい唯一の男で、水野由香と新婚さんごっこをして、それでいて本命は蒼井典子って・・・これじゃ男どもはまるで野蛮なだけじゃないか。
 ということで、俄然続編が楽しみになりました。今度はどんなゲームなのか? どこの組? そして、この世界を制御しているのは誰?

関連作:『扉の外
2007年5月13日読了
2007.05.18 Friday 15:30 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(1)

土橋真二郎『扉の外』

扉の外
扉の外土橋 真二郎

メディアワークス 2007-02
売り上げランキング : 1219

おすすめ平均 star
starミステリーサークル
star期待しすぎた分痛かった
star読みとる部分で評価はわかれる

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 目を覚ますと、そこは見たことのない空間だった。修学旅行に向かっていたはずなのに。モニター画面では、ソフィアと名乗る人工知能が2年4組の面々に支配と庇護の事実とこの空間でのルールを告げた。動揺するクラスメイトたち。だが、紀之はいち早く腕輪をはずして、ソフィアの支配と庇護を拒否した。宇宙だといわれるこの空間の外はどうなっているのか。ルールの下で生き延びることはできるのか。

 戦略シミュレーションゲームをモチーフにしたと思われる第13回電撃小説大賞<金賞>受賞作。
 ネット界隈ではどうやら評価が真っ二つに分かれているようなのですが、どうなのでしょうか。僕はとても楽しく読みました。

 スペード、ハート、ダイヤ、クラブの4つが用いられた戦略的な要素もあり、それはそれで楽しいのですが、この作品の本質は危機状態に陥ったときの人間の行動と、群と個の人間関係にあるのではないかと思うのです。すなわち各色のオピニオンリーダ−(たち?)の統率方法の比較と、その他大勢のとった行動、及び群の中に飛び込む異分子の存在について。読み出したときには戦略的な面を期待していただけに少し違和感を覚えたのですが、非常に興味深い小説であったといえます。
 また、ラストシーンについては投げっぱなしで拍子抜けの感は否めないのですが、5月には『扉の外 II』が刊行されるということなので、残された荷物はそれに期待しようかと。もっとも、『もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1』というのが原題だったそうなので、『扉の外 II』が『〜2』だとすると全く違う内容なのかも。
2007年3月4日読了
2007.03.06 Tuesday 09:21 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)