こんな夜だから書庫に行こう

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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク3(人妻編)』

評価:
氷室 冴子
集英社
¥ 540
(1999-06)
Amazonおすすめ度:
躍動しない瑠璃姫なんて
 ついに高彬と結婚し、人妻となった瑠璃姫。ようやく落ち着いた新婚生活が始まるのかと思いきや、高彬が乳兄弟守弥の恋人を預かってほしいと言い出し、新三条邸ではひと悶着が。小萩は高彬との関係を疑うが・・・

 高彬の気持ちに思わず頷いてしまうシリーズ第5弾。
 結婚したことで瑠璃姫が変わったとまわりの人々は思っているようですが、全然そんなことはない感じ。むしろ、結婚したことに浮かれて、おとなしい妻を演じることを楽しんでいるように見えてしまいます。
 だから、帥の宮たちの見舞いの一件があろうとなかろうと、高彬が「身を慎んでおくれ」と瑠璃姫に言うのは当然のことだったのかも。
 いくら変わった、おとなしくなったとは言っても、所詮は瑠璃姫。几帳や御簾の陰に隠れているようなタイプでないことは高彬にもわかっているのです。
 もちろん、思いもかけないところからやってきた帥の宮の影には驚きますし、薄気味悪いものを感じます。なにやらよくない予感が・・・

 ということで不倫編へ続く。このタイミングでぶった切ることで次へと引っ張るのは、やはり氷室さんのテクニックでしょうか。

関連作:『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』『ジャパネスク・アンコール!』『続ジャパネスク・アンコール!
2008年6月13日読了
2008.06.24 Tuesday 21:29 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

氷室冴子『続ジャパネスク・アンコール!』

評価:
氷室 冴子
集英社
¥ 520
(1999-04)
Amazonおすすめ度:
ジャパネスクシリーズで一番味わい深い作品
 静養中の吉野では不思議な男と出会い、峯男という名をつけた瑠璃姫。待ち続ける人々には誰にも知らせず内緒で京の都へ帰ろうとしたのだが、そこで待ち構えていたのはなぜか怒った高彬と初めての夜だった・・・

 守弥と小萩、そして瑠璃姫が語る3編を収録。
「守弥のジャパネスク・ダンディ の巻」
 策が破れた守弥は、吉野に乗り込み瑠璃姫と談判しようとするが・・・予想はできたことですが、すっかり三枚目路線の守弥。まあ二枚目ばかりではおもしろくないですからね。守弥の心の動きがおもしろい一編です。
「小萩のジャパネスク日記 の巻」
 父母を亡くし肩身のせまい思いをしていた小萩は貴族の邸に勤めることにした・・・これは本当に番外編。小萩が瑠璃姫に仕えたころの話が日記風に語られています。地味ながら瑠璃姫に懸命に尽くす重要人物小萩の意外な過去に興味津々。
「瑠璃姫にアンコール! の巻」
 吉野から都へ戻ることにした瑠璃姫。内緒で帰ろうとしたが、待ち受けていたのは・・・やはり瑠璃姫がいいですね。この作品集は彼女が3編とも登場しますが、彼女が語るのとそうでないのとでは大きな違いです。ちょっとしたサスペンス風味が読者をひきつけます。「表の瑠璃姫、裏の夏姫」ということですが、もし裏表が入れ替わっていても同じようなことになったのでしょうか。

 ここでこのシリーズもひとつの区切り。ここで終わったほうがよかったという方もきっといるのではないでしょうか。まあ、僕は続きも読みたい派なのですが。

収録作:「守弥のジャパネスク・ダンディ」「小萩のジャパネスク日記」「瑠璃姫にアンコール!」
関連作:『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2』『ジャパネスク・アンコール!
2008年6月12日読了
2008.06.23 Monday 21:15 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

氷室冴子『ジャパネスク・アンコール!』

評価:
氷室 冴子
集英社
¥ 440
(1999-04)
Amazonおすすめ度:
氷室さんの筆にのせられて、、、
 都を騒がせた唯恵の謀反未遂ののち、瑠璃姫は傷ついた心と体を癒すため、吉野に籠もることになった。都に残った高彬は、唯恵が生きのびているという話を耳にする。瑠璃姫のためにも唯恵に生きていてほしいと願う高彬は、夜中に邸を抜け出し、西の京の調査に向かった・・・

 高彬とその乳兄弟守弥それぞれの一人称で語られる2編を収録した番外編。瑠璃姫不在の都での物語ですが、シリーズ構成上読み飛ばすことはできません。
「高彬のジャパネスク・ミステリー の巻」
 独自で唯恵出没の調査にあたった高彬が見たものは・・・瑠璃姫のために孤軍奮闘する高彬。事件のオチはあっけなく、拍子抜けでした。もちろん、立場は違えど人を想う気持ちは同じということですが。
「ジャパネスク・スクランブル の巻」
 高彬の乳兄弟守弥にとって、都で「物の怪憑き」と評判の瑠璃姫が許嫁であることは、到底我慢のできることではなかった・・・瑠璃姫の追い落としに頭脳派の守弥が暗躍するのですが、インパクトが強いのは煌姫。「うまい話には裏がある」「人を見たら泥棒と思え」と言い放つ姫には笑いが絶えません。

 瑠璃姫不在ということでどうなることか不安もあったのですが、そんなものはきれいに払拭してくれました。煌姫の一人称があってもおもしろかったかも。過激ですから。

収録作:「高彬のジャパネスク・ミステリー の巻」「ジャパネスク・スクランブル の巻」
関連作:『なんて素敵にジャパネスク』『なんて素敵にジャパネスク2
2008年6月11日読了
2008.06.23 Monday 17:21 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク2』

評価:
氷室 冴子
集英社
---
(1999-04)
Amazonおすすめ度:
華麗な恋と冒険の王朝物語
笑いあり涙あり
 東宮から即位した鷹男の帝は瑠璃姫にあてて頻繁に文を送ってくる。帝大事の高彬はまったく頼りにならず、堪え切れなくなった瑠璃姫はついに尼寺へ。だがその夜何者かの手によって三条邸が焼け落ちてしまう。そこには『瑠璃姫 怨』と書かれた呪詛状が残されていた・・・

 瑠璃姫、高彬、鷹男の帝の三角関係になるのかと思いきや、急展開を見せる2巻。1巻を読む限りではかなりコメディの要素が強いかとも思いましたが、意外なほどにシリアスな物語でした。後半の怒涛の展開は涙ものです。
 『海がきこえる』を読んだときにも思ったのですが、氷室さんは読者と主人公の気持ちを一つにするのが本当にうまいですね。自然と瑠璃姫と同じ気持ちになれます。瑠璃姫が嬉しいときは嬉しいし、瑠璃姫が哀しいときは哀しい。だから、生真面目で堅物の高彬が見せる優しさも、それを受けた瑠璃姫の気持ちもよく伝わってきます。
 高彬と言えば、今回は大活躍でした。鷹男の帝の一大事に几帳の陰から飛び出して謀反人に斬りつけたり、その謀叛人を追いかけたり。
 そしてあの最後の一言は殺し文句。きっともうあの人とは会えない。心のどこかで二人ともそう確信していたからこそ、出てきた言葉なのでは。
 切ない、本当に切ない、そんなラスト。そこには、瑠璃姫と高彬が手を携え、乗りこえていかなくてはならないものがあります。

関連作:『なんて素敵にジャパネスク
2008年6月10日読了
2008.06.22 Sunday 18:44 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

氷室冴子『なんて素敵にジャパネスク』

評価:
氷室 冴子
集英社
---
(1999-04)
Amazonおすすめ度:
王朝時代を現代感覚で
中学生くらは読んで損なし!
歴史音痴も楽しめます☆
 平安の世、名門貴族の娘瑠璃姫は幼い頃を過ごした吉野で出会った吉野君との初恋を忘れられず、独身を貫こうとしていた。だが父の大納言は策を企て、瑠璃姫を無理やり結婚させようとする。弟融の親友衛門佐高彬に助けられ、何とか事なきを得たが・・・

 言わずと知れた『なんて素敵にジャパネスク』です。平安時代を舞台に、当時の風習や文化と恋愛を絡めたラブコメといったところでしょうか。
「お約束は初めての接吻で の巻」
 何とか瑠璃姫を結婚させようとする父大納言は、権少将を招いて管弦の宴を催したが・・・なんとも強引な手段を用いた大納言と権少将、それを強引に防いだ高彬。「ぶっちぎり」と言ってしまうところが瑠璃姫らしいですね。高彬の秘めていた想いもまたちょっとかわいらしさがあります。
「初めての夜は恋歌で囁いて の巻」
 兵部卿宮の二の姫との縁談を極秘に進められてしまった高彬。瑠璃姫は高彬と急遽一夜を共にすることに・・・ありがちといえばありがちな邪魔ですね。高彬も疑われることぐらい予想がつきそうなものですが。
「初めての夜よ もう一度 の巻」
 仕切りなおして、いよいよ瑠璃姫と高彬が初めての夜を迎えようかというそのとき、融が太刀傷を負って帰ってきた・・・サスペンス色が濃い中編。物語のスケールも大きくなり、俄然活動的になる瑠璃姫が大活躍します。またしても、なのですが。

 とにかく瑠璃姫の設定が魅力的。当時(作中では現代)の貴族の姫君は、御簾の後ろに隠れ、滅多なことがなければ人に顔を見せることなどありません。しかし瑠璃姫は館から飛び出し大活躍する、破天荒で快活な姫なのです。
 また、高彬と結婚したも同然の関係でありながら、鷹男にも魅かれてしまうという瑠璃姫の心情が手に取るようにわかります。
 舞台は平安時代ですが、難しさや堅苦しさはなく、むしろ現代感覚で読みやすい物語です。古文や王朝文学の世界への取っ掛かりには最適かも知れません。

収録作:「お約束は初めての接吻で の巻」「初めての夜は恋歌で囁いて の巻」「初めての夜よ もう一度 の巻」
2008年6月10日読了
2008.06.19 Thursday 22:52 | は行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)