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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

望月守宮『無貌伝 〜双児の子ら〜』

評価:
望月 守宮
講談社
¥ 1,260
(2008-01-09)
Amazonおすすめ度:
正統派
奥深い世界観
 “ヒトデナシ”。それはこの世界に人とともに存在する怪異。無貌という“ヒトデナシ”に顔を奪われた名探偵秋津を襲ったことから彼の助手になった古村望。無貌からコレクションとして舌を狙われている鉄道王の孫娘芹の警護だったを依頼され秋津とともに向かうが、榎木家では次々惨劇が・・・

 第40回メフィスト賞受賞作。
 この賞には当たりハズレが大きそうな印象があったのですが、今回は大きな当たりだったようです。
 登場する無貌や匂色といった“ヒトデナシ”の特性を理解するのに若干苦労するかもしれませんが、それ以外は特別にひっかかることもありません。おそらくは昭和初期と思われるパラレルワールドを舞台に、堅実な筆で独特の世界を紡ぎ上げます。
 “ヒトデナシ”なんてものが出てくるものですから、どれだけ突拍子もないような作品なのか正直なところかなり不安もありました。しかし、この作品は予想していた以上に真っ当なミステリなのです。

 繰り広げられるミステリは比較的オーソドックスなもの。鉄道王一族の邸宅で起こる忌々しい連続殺人。ひとり、また一人と一族は予言のように殺されていくのです。ただ、そこには当然のことながら“ヒトデナシ”いう味付けがされているのがポイント。無貌に顔を奪われるとそれ以前の知り合いには姿や声を認識されなくなるし、匂色が憑いた人はその部分で触れることで他人の記憶を得たりできるのです。これが警察や探偵の捜査に影響しないわけがありません。このあたりがうまく利用されていて、ミステリとしてのおもしろみを出しているように感じます。

 また、無貌に顔を奪われた秋津が、探偵というものの役割に疑問を感じて推理に消極的なのも興味深いところ。本来ならば率先して推理すべき名探偵が抱く疑問、葛藤。それは事件に積極的に関与しようとする望との仲違いから始まるふたりの成長物語という側面も持っています。助手という肩書きながらひとりの探偵としての覚悟を持って行動する望の活躍と、それに感化された秋津。ふたりの今後が楽しみになります。
2009年2月7日読了
2009.02.16 Monday 13:32 | ま行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

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2009.09.29 Tuesday 13:32 | - | - | -
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