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評価:
氷室 冴子
集英社
¥ 540
(1999-06)
Amazonおすすめ度:
躍動しない瑠璃姫なんて
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ついに高彬と結婚し、人妻となった瑠璃姫。ようやく落ち着いた新婚生活が始まるのかと思いきや、高彬が乳兄弟守弥の恋人を預かってほしいと言い出し、新三条邸ではひと悶着が。小萩は高彬との関係を疑うが・・・
高彬の気持ちに思わず頷いてしまうシリーズ第5弾。
結婚したことで瑠璃姫が変わったとまわりの人々は思っているようですが、全然そんなことはない感じ。むしろ、結婚したことに浮かれて、おとなしい妻を演じることを楽しんでいるように見えてしまいます。
だから、帥の宮たちの見舞いの一件があろうとなかろうと、高彬が「身を慎んでおくれ」と瑠璃姫に言うのは当然のことだったのかも。
いくら変わった、おとなしくなったとは言っても、所詮は瑠璃姫。几帳や御簾の陰に隠れているようなタイプでないことは高彬にもわかっているのです。
もちろん、思いもかけないところからやってきた帥の宮の影には驚きますし、薄気味悪いものを感じます。なにやらよくない予感が・・・
ということで不倫編へ続く。このタイミングでぶった切ることで次へと引っ張るのは、やはり氷室さんのテクニックでしょうか。
関連作:『
なんて素敵にジャパネスク』『
なんて素敵にジャパネスク2』『
ジャパネスク・アンコール!』『
続ジャパネスク・アンコール!』
2008年6月13日読了
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