ヴィクトリカが下界に降りる! それは、数十年前に聖マルグリット学園の時計塔に暮らし、ソヴュールの政治を操った錬金術師・リヴァイアサンの挑発的な手記を読み、その内容に憤慨したためであった。一方、リヴァイアサンが暮らしていたという時計塔では密室殺人が起き、一弥やアブリルは巻き込まれていく・・・
シリーズ第4作。今まで以上にミステリとしては物足りないのですが、それとは別に今回はついにヴィクトリカとアブリルが対面するということがポイント。学園内で起きた事件ということでうまく二人を会わせています。
このシリーズの場合、発生する事件を解決していくという各巻ごとのエピソードと、シリーズ全体を通した物語という2つの柱があります。4作読んでみて、『GOSICK』のころは前者をメインに据えていた(当然?)のですが、巻が進みこの『GOSICK(4) ゴシック・愚者を代弁せよ』になるとかなり後者に比重が移っています。面白いんですけど、あまりミステリ的要素が薄くなってしまうと、読む側としてはだんだん惰性で読むようになってしまう気が・・・
せっかく既刊で伏線になりそうなものをいろいろ配置しているので、ここらへんでミステリとしても十分に面白いものを期待します。
2006年5月20日読了
⇒ 藍色 (05/05)
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⇒ 豚村 (06/12)
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⇒ 佐藤君 (03/27)
⇒ 志波康之 (01/14)