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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

はやみねかおる『そして五人がいなくなる』

評価:
はやみね かおる
講談社
¥ 560
(2006-07-12)
Amazonおすすめ度:
たぶん最高傑作
名探偵見参
青い鳥
 隣の家に出された表札には<名探偵 夢水清志郎>と書かれていた。名探偵を自称する男と三つ子の姉妹が出会うのは巨大遊園地での少女消失事件。しかも、伯爵と名乗る犯人は五人の消失を予告してみせたのだ。「謎はわかった」と豪語する名探偵はどうするのか・・・

 青い鳥文庫で登場以来12年、ついに講談社文庫入りした「名探偵夢水清志郎」シリーズ第1作。
 もともと青い鳥文庫だっただけに、読み手として低年齢層が強く意識されているようです。語り手として三つ子姉妹の長女亜衣が設定されていたり、夏休みに遊園地で少女が誘拐されるというあたり、あるいは平易な語り口とか。わかりやすいストーリー構成や善悪関係もそうですね。いくら宮部さんが帯で「はやみねかおるさんは子供たちだけのものではありません。」なんて言っていても、子供たち向け作品であることは確かでしょう。
 ただし、それは「子供だましである」というわけではありません。難解とはいえないもののそれなりに作りこまれ、大人が読んでもしっかり楽しめるものになっています。この辺のバランスが見事。

 また夢水清志郎と伯爵の関係はそのまま明智小五郎と怪人二十面相のようで、ならば捜査に協力する三つ子姉妹は少年探偵団の役どころでしょうか。古の子供向け探偵小説を現代のジュブナイルミステリにアレンジしたかのようで、好感が持てます。
 常に警察を小馬鹿にし続けている夢水が一時的にでも警察と手を組んだり、あるいは上越警部がこの事件の解決についてのよき理解者であることもいいですね。
2007年12月19日読了
2007.12.24 Monday 13:09 | は行(はやみねかおる) | comments(0) | trackbacks(0)

はやみねかおる『僕と先輩のマジカル・ライフ』

僕と先輩のマジカル・ライフ
僕と先輩のマジカル・ライフはやみね かおる

角川書店 2006-12-22
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おすすめ平均 star
star先輩の謎が一番謎
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 M大学に入学した井上快人。快人の幼なじみで霊能力者の川村春奈。快人が入居した今川寮に住むオカルト趣味の奇人長曽我部慎太郎先輩。3人が巻き込まれてしまう、というかわざわざ巻き込まれる謎を解き明かす連作短編集。

 はやみねさんは初読で、ジュブナイル・ミステリで有名な作家さんだと認識していたのですが、今作は大人でも十分に楽しめるミステリでした。霊を扱う点、春奈や長曽我部先輩をはじめとするキャラクター、そして先輩の胸の紋様など、随所にジュブナイル風味の味つけは見られるのですが、まったく気になりません。もっとも、この味つけなしには物語が成立しないのですが。
 収録されているのは「騒霊」「地縛霊」「河童」「木霊」の4編。どの作品もジョークのように思っていたものが結末で伏線として回収されたり、快人の推理を長曽我部先輩がひっくり返したりと楽しませてくれます。読みやすいので、文字が嫌いな中高生には特にお勧めです。

収録作:「騒霊」「地縛霊」「河童」「木霊」
2004年9月22日読了
2004.09.22 Wednesday 00:00 | は行(はやみねかおる) | comments(0) | trackbacks(0)