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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

平山瑞穂『冥王星パーティ』

評価:
平山 瑞穂
新潮社
¥ 1,575
(2007-03)
Amazonおすすめ度:
グッと来る読後感
きっとまた読みたくなる一冊
いたたまれない感じが巧い
 忘れられないあの人をふたたび見かけたのは、思いもかけないアダルトサイトだった。そこそこ美人でできる女だが男を選ぶセンスが欠けている都築祥子と、文学青年で社交性に欠け冴えない桜川衛。二人はやがて・・・

 先が気になり、読み続けてしまう物語でした。
 何故か周りの人物に恵まれず、ただひたすら堕ちていってしまう祥子。繰り返される同じ過ち。もちろん、過ちに気づくことができない彼女にも非があるのでしょうが、本当に悲劇的。1章、2章は祥子の視点で書かれ、それが祥子への共感と同情を呼ぶのに効果的に機能しています。
 2章まで読んだときには、「都築祥子と彼女によってくる変わった男達」なんて感じの連作短編集になるのかと思いかけました。冒頭のエピソードさえなければ本当に。
 一方、対照的な3章は証券会社に就職した衛の視点。別人のように変わった衛が自分の仮想敵としてきた祥子を捜し求めます。この視点の転換は最初違和感があったのですが、衛が祥子を探すという構成上必要なことでしょう。でも、なんだか衛には感情移入できませんでした。

 どこかでボタンを掛け違えたような人生。出会って、そして離れたことにより何かが変わってしまった二人。どこまで戻れば、どこからやり直せばいいのだろう。後悔とは少し違うかもしれないけれど、誰もが一度は考えることではないでしょうか。でも、やっぱりそれまでの積み重ねで今があるのだから、戻ることも、やり直すこともできないのですよね。
「やり直しなんか、きかないんだよ」
 祥子の言葉が胸に突き刺さります。
2007年7月8日読了
2007.07.10 Tuesday 13:25 | は行(平山瑞穂) | comments(0) | trackbacks(0)

平山瑞穂『忘れないと誓ったぼくがいた』

忘れないと誓ったぼくがいた
忘れないと誓ったぼくがいた平山 瑞穂

新潮社 2006-02-20
売り上げランキング : 80131

おすすめ平均 star
star面白かったです。
star予備知識なしで読むことをお勧めします
starラスマンチャス通信を読んだ人なら

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 きみは言った。きみはぼくの前からいなくなり、そしてみんなきみのことを忘れてしまうのだと。それじゃあんまりだ。だからぼくは誓った。たとえぼく1人だけでも、きみのことは忘れないと。でもぼくはきみ、織部あずさのことを知ってはいるが覚えてはいない。ぼくは愛しいきみの顔さえも思い出せないんだ・・・

 ここで何を書くよりも、まず読んでもらうのが一番だと思います。
 変えられない運命に逆らおうとするぼくと、運命を淡々と受け入れようとするきみの、あまりにも切ないラブストーリ−。「忘れないと誓った」ことすらも忘れてしまい、ただ残されたのは寝食を惜しんで書いた1冊のノートと「絶対消すな!!」と書かれたDVCによる記録だけ。同じ喪失ものでも、存在と記憶による二重の喪失になっているのが他と異なるところで、より切なさを演出しています。
 いろいろなシーンが印象的ですが、なんといってもポイントはDVC。ここが一番でした。ただ、ラストシーンはちょっといらなかった気がします。
 まぁ、とにかく読んでみてください。オススメ。
 年末には「映画化決定!」なんて帯がついていそうな予感がする作品です。

2006年3月10日読了
2006.03.13 Monday 00:00 | は行(平山瑞穂) | comments(0) | trackbacks(0)