こんな夜だから書庫に行こう

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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

土橋真二郎『ラプンツェルの翼』

評価:
土橋 真二郎
アスキーメディアワークス
¥ 599
(2009-02)
Amazonおすすめ度:
肩のこらない娯楽作品
いつものアレ、ではあるが
オマージュ?パロディ?

 「絶対に開けないでください」事故の混乱の中、そんな言葉とともに相沢遼一に託されたひしゃげたトランク。だが、勝手に開いてしまったトランクから出てきたのは、両膝を抱えて丸くなっている少女。はたして彼女は何者なのか・・・

 『ツァラトゥストラの階段』が3巻で止まったまま出された土橋さんの新作。今回もまたゲームのようなシステムに題材にしています。
 最近思うようになったのですが、土橋作品のテーマはつねに人間とシステムとのコミュニケーションパターンのシミュレーションのような気がします。今回は特にそれが顕著でしょう。七組のコンビにもたらされた結末は、それぞれのコミュニケーションのとり方が色濃く影響しているようで、興味深いものでした。特に人間側から見たいくつかのバッドエンドをあからさまにすることで、その厳しい面を否応なく読者に突きつけています。
 遼一と奈々との関係も、一歩間違えればほかのコンビと同じ、打算だけのドライな関係。ただ、それをそうさせなかったのが、奈々を妹としたことや美穂の干渉、そしてNHKなのでしょうか。恐るべし、NHK。

 結末から予想すると、おそらくこの作品はこれで完結かと思われます。比較的きれいにまとまっていますし。ただ、限られた長さに収めるためでしょうか、少々話の流れが駆け足で、システムを消化しきれていないようでした。いろいろなものを切り捨てて、根幹部分だけでゴールまでたどり着いたかのよう。幼馴染の美穂も、セイバーやバグも切り捨て。これはかなりもったいない。どうせなら2冊、3冊になっても枝葉まで書いてほしかったと思います。
 ということで『ツァラトゥストラの階段』、楽しみにしてます。

 としめくくったら、なんと5月に2巻も出るのだとか。こっちも楽しみにしてます。そしてどうなる、『ツァラトゥストラの階段』。
2009年2月23日読了
2009.03.02 Monday 23:06 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)

土橋真二郎『ツァラトゥストラへの階段3』

評価:
土橋 真二郎
アスキー・メディアワークス
¥ 662
(2008-09-10)
 誘われて参加した今回の囚人ゲーム。それはRPGだった。福原とオリビアはふたたびコンビを組み、魔王を倒しとらわれの姫を救い出すため、東京の街を歩き始めた。そこはありとあらゆるものが障害になる街。ちょっとした段差、すれ違う人々、そのすべてがふたりを傷つける・・・

 今までと比べてなんともシンプルなゲームになった印象。比較的わかりやすいRPGになったからなのか、それともお金の概念が薄くなったからなのでしょうか。あるいはどちらでもない?
 ただ、やはりRPGという自由度の高いゲームの特性を生かしきっているとは言えない気がします。お金のこともそうですが、もっといろいろなことができたのではないでしょうか。
 物語は姉を救い出すために福原が囚人ゲームに挑み続けることで進みます。その組織の一端がようやく見えてきたようです。福原の視点で進められるため彼以上のことはわかりませんが、飛鳥やカレン、あるいは舞がどれだけ組織のことを知った上でこのゲームに参加しているのか、その辺も今後の展開に影響しそうな気がします。
 期待が大きいだけに少々辛口かもしれませんが、楽しませてくれる作品であることは間違いありません。

関連作:『ツァラトゥストラへの階段』『ツァラトゥストラへの階段2
2008年9月8日読了
2008.09.12 Friday 19:08 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)

土橋真二郎『ツァラトゥストラへの階段2』

評価:
土橋 真二郎
メディアワークス
¥ 662
(2008-02-10)
 パルスに感染し、姉を取り戻すために囚人ゲームでの必勝を誓う福原駿介。ダンスパーティーに招待されるが、それは男女ペアで戦う新たなゲームへの入り口だった。福原はカレンと組んでゲームに臨むが・・・

 前作を読んだときに「ややキャラクターが弱い」という感想を持ったのですが、それはかなり払拭された気がします。主人公の福原は当然ですが、エージェントの舞やパートナーのカレン、敵陣営の立花や出番は少ないもののヒロイン(?)の由紀など、個性的なキャラクターが揃いました。
 ゲームは今回も緊迫感があっておもしろいものでした。初心者向けということかルールもわかりやすく、今までに比べると随分簡潔になったようです。

 ただし、ゲーム内で資金を集めたり使ったりする機能がありながら、それが「多い」「少ない」以外の以外の要素として使われることがほとんどなく、設定としてはもったいなく感じます。福原の資金が限りなく少なくなって危機的な状況に陥るとか、あるいは配分を間違えるとかあってもよかった気がします。それにしてもオーレはどこに?
 また、今までの傾向から今回も敵キングとの間で極限状態の心理戦が行われるのかと予想していましたが、予想に反して内向きなものでした。これはこれでおもしろかったのですが、少し残念かも。
 福原の置かれた環境も少しずつわかってきました。ますます次回が楽しみです。

関連作:『ツァラトゥストラへの階段
2008年2月11日読了
2008.02.12 Tuesday 17:37 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)

土橋真二郎『ツァラトゥストラへの階段』

評価:
土橋 真二郎
メディアワークス
¥ 620
(2007-11)
Amazonおすすめ度:
中途半端さが目立ちました
扉の外がどうしても頭をちらつく作品。
ワンパターンと見るか得意分野と見るか
 気がついたとき、福原駿介は囚われの身だった。見知らぬ部屋で鎖に繋がれた人間が自分を含め11人、そして部屋の中央には首を吊ったらしき者が。個々に与えられた大金と1丁の拳銃を手に、11人は部屋からの脱出のために動き出すが、それは過酷なゲームの始まりだった・・・

 『扉の外』でデビューした土橋さんの新シリーズ。前シリーズ同様に、ゲームを全面に強く押し出した作品となっています。そしてそのゲームの性質の悪さも相変わらず。容赦なくプレイヤーの人間性を暴き、一歩間違えれば人生まるごと失いかねないようなシロモノです。やってくれます。
 ただ、紹介文で強く印象づけられる「パルス」という異能があまり意味を持たず、むしろこの1冊の範囲だけであれば「パルス」なんて要素は不要ともとれます。もちろん、今後のストーリーでは重要な鍵を握ることになるのでしょうが。
 あらかじめシリーズ化を前提とした1巻目にあたるため、説明的であったり逆に全容がわからなかったりと何かと不親切に思える部分もありますが、それは仕方のないこと。
 まだまだ登場人物たちの立ち位置もよくわからないのですが、現状ではややキャラクターが弱いでしょうか。そう考えると、『扉の外』は素晴らしかったのかも。女神やら天使やら。ぜひ、リンクさせて欲しいものです。オーレもこっそり出てくることですし。
 次はチェスをモチーフにしたゲームだそうなので、どれだけ過酷なものにしてくれるのか、楽しみに待ちます。
2008年1月9日読了
2008.01.10 Thursday 19:23 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)

土橋真二郎『扉の外3』

評価:
土橋 真二郎
メディアワークス
¥ 620
(2007-09-10)
Amazonおすすめ度:
こういう終わり方もアリかなと
うーん・・。
完結はしてない…。
 修学旅行に行くはずが、謎の空間に閉じ込められた2年2組。彼らはゲームでの敗北によりカードの配給も受けられなくなり、ただぼんやりと時間を送っていた。そこへソフィアから提示されたのは、バーチャル空間でのサバイバルゲーム。銃と弾丸のゲームが始まった・・・

 今回の主人公は2組の中山美鈴。彼女は人より少し知恵が回るようで必死にリーダーシップを取りクラスメイト達をまとめようとするのですが、哀れに思えるほどうまくいきません。いざという時に彼女を助けるのは同じフットサルチーム”ホーネット”のメンバーだけ。悲しいほどに彼女の読みははずれるのです。空回り。
 サバイバルゲーム自体はスリリングでたいへんおもしろかったのですが、これをバーチャル空間でやるということにあまり意味を見出せませんでした。閉鎖空間という舞台設定だから、リアルではできない話かもしれませんが、何かしらもっとバーチャル空間を生かせなかったでしょうか。

 また、終盤は駆け足で、このゲームの結末としてもシリーズの結末としても不満が残りました。きっと打ち切りなのでしょうね。8組まであるのですからそれなりの長いシリーズになるかと思ったのですが、残念です。もし続編があるのなら、もっと違った書き方になったのかもしれません。

関連作:『扉の外』『扉の外2
2007年9月12日読了
2007.09.14 Friday 17:03 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(1)