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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

山口雅也『続・垂里冴子のお見合いと推理』

評価:
山口 雅也
講談社
¥ 600
(2004-08)
Amazonおすすめ度:
ライトミステリー
 依然として縁談がまとまらない垂里家の長女・冴子。今日はこちらで明日はあちらでとお見合いを繰り返すが、いずれも不可解な事件に巻き込まれ、破談に終わってしまうのだ。果たして、冴子は垂里家の呪いを打ち破り、無事嫁ぐことができるのか。

 前作『垂里冴子のお見合いと推理』に続く、お見合いを舞台とした短編集。4編収録。
「湯煙のごとき事件」
 母の策略で、伊豆の温泉宿でそこの息子と見合いをした冴子。浴場で空美が倒れている女性を発見するが、助けを求める間に消えてしまった・・・長さの関係もあるでしょうが、せっかくの怪談話があまり活かされていないような気がします。
「薫は香を以て」
 冴子の見合い相手がエステの研究所に勤務しているのをいいことに、冴子の名を騙ってエステに入り浸る空美だが・・・これはなかなか恐ろしい光景。でも、どう見てもそのうち発覚するのはわかりそうなものですが。
「動く七福神」
 「受験七福人」が七福人像を盗み出す事件が相次いだ。京一の予備校講師のもとでも一体がなくなり・・・伏線が巧みで楽しめます。ただあの人はいけない。
「靴男と象の靴」
 空美は修理を依頼した靴職人が「しめる」だの「殺し」だのとつぶやくのに戦慄するが、男は冴子の見合い相手だった・・・悲しい恋の物語。「エレファント・シュー」という言葉がこんな意味を持っているなんて。

 全体に前作同様の楽しさを保っているのですが、それ以上とは感じません。やはり続編としてプラスアルファが欲しかったところ。
 とはいえ、ライト感覚ながらも山口さんらしい作りのしっかりしたミステリです。

収録作:「湯煙のごとき事件」「薫は香を以て」「動く七福神」「靴男と象の靴」
関連作:『垂里冴子のお見合いと推理
2008年1月5日読了
2008.01.09 Wednesday 12:01 | や行(山口雅也) | comments(0) | trackbacks(0)

山口雅也『垂里冴子のお見合いと推理』

評価:
山口 雅也
講談社
¥ 540
(2002-03)
Amazonおすすめ度:
お見合いの恐怖
姉さん
軽い読みものとして楽しめた
 垂里家には呪いがかけられているという説があった。代々垂里家の娘たちの縁談はことごとく不調に終わるというもの。事実、長女・冴子のお見合い回数は二桁の大台にのり、34歳になっても縁談がまとまらない。そして、冴子はお見合いのたびに不可解な事件に遭遇し、その謎を解くのだった。

 『生ける屍の死』『日本殺人事件』、そして「キッド・ピストルズ」シリーズなど、現実世界とは異なる舞台設定が特徴的な山口雅也さん。この『垂里冴子のお見合いと推理』はそういった舞台設定にこだわることのない、きわめて普通な世界のミステリという異色な作品集です。
「春の章 十三回目の不吉なお見合い」
 13回目のお見合いの相手は銀行で融資を担当する男。だが、男はお見合いの席で気もそぞろで、やがて席を立ち他のカップルと口論を始めた・・・キャラクター紹介に重きが置かれていますが、話の運びはなかなかのものでした。
「夏の章 海に消ゆ」
 次の相手は自衛官。付き添いの母親共々海を眺めていることが多かったが、やがて席を立ちそのまま姿を消してしまった・・・本当に実現可能か疑問が残りますが、有り得る気もします。切ないですね。
「秋の章 空美の改心」
 玉の輿に乗れるとばかりにお見合いを横取りした次女・空美。だが、男は途中で体の不調を訴え、やがて直前に亡くなった父親を追うように絶命した・・・大筋では比較的わかりやすい作品。それだけに伏線を振り返るのも楽しいかも。
「冬の章 冴子の運命」
 冴子にもっとも相応しい相手とされたのは小説化の篠山。意気投合した二人だったが、空美と京一は篠山の前歴から冴子が危ないと判断した・・・見えすぎ、嘘がつけないが故の悲劇でしょうか。なんとも切ないです。

 全体的に、造りとしてはホームコメディにミステリを加えたようで楽しいのですが、ストーリーはいろいろと味付けがされていて、中には切ないものもあり十分に楽しませてくれます。長さも程よく、気軽に手に取ることができる短編集です。
 あとは冴子が垂里家の呪いを断ち切り、いつ嫁ぐことができるのかという楽しみがありますが、嫁いでしまってはシリーズが終わってしまい困るのです。ということで、続編に続きます。

収録作:「春の章 十三回目の不吉なお見合い」「夏の章 海に消ゆ」「秋の章 空美の改心」「冬の章 冴子の運命」
2008年1月2日読了
2008.01.05 Saturday 23:02 | や行(山口雅也) | comments(0) | trackbacks(0)

山口雅也『キッド・ピストルズの冒瀆』

キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿
キッド・ピストルズの冒涜―パンク=マザーグースの事件簿山口 雅也

東京創元社 1997-02
売り上げランキング : 64965

おすすめ平均 star
star正統派ミステリの鑑

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パンク族の陰鬱なミネルヴァ神とも言うべきキッド・ピストルズと悪戯好きのニンフ、ピンク・ベラドンナが関わった四つの事件記録をまとめた第一短編集。そのどれにも英国の古い伝承童謡「マザーグース」の一節が、あたかもラストモティーフの如く不気味に谺していた!おそらく世界初の試みと思われるマザーグース・ミステリ連作シリーズ第一弾。ここに本格ミステリの精髄あり。

 キッドとピンクの第1短篇集。そのキャラクターと、複雑かつ人をコケにしたようなトリックがなんとも言えず愉快でした。マザーグースを扱っているのですが、マザーグースを知らない者としてはそれについて発言する資格はないでしょう。シャーロック・ジュニアやブル博士がすっかり道化役になっていて、少しかわいそうな気がします。

収録作:「「むしゃむしゃ、ごくごく」殺人事件」「カバは忘れない」「曲がった犯罪」「パンキー・レゲエ殺人」
1999年4月15日読了
1999.04.15 Thursday 00:00 | や行(山口雅也) | comments(0) | trackbacks(0)

山口雅也『日本殺人事件』

日本殺人事件
日本殺人事件山口 雅也

角川書店 1998-05
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おすすめ平均 star
star第48回日本推理作家協会賞受賞作

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憧れの日本にやってきた私立探偵のトウキョー・サム。しかし、そこは、サムライが生き、茶道がもてはやされ、遊廓が栄える不思議な国だった―。奇妙なハラキリ事件、茶室の密室、そしてオイラン連続見立て殺人と、数々の超ジャパネスクな難事件に挑むサムと不思議の国の住人たち…。かつてない究極の本格謎解きミステリー!!日本推理作家協会賞受賞作。

 SamuelXの作品を翻訳したという形をとった日本推理作家協会賞受賞作。その奇妙な日本の設定もおもしろいのですが、人物設定や人間関係も、そして謎もいいですね。個人的には『ミステリーズ』で下げた作者への評価を上向きに修正しなければいけないでしょう。中篇「不思議の国のアリンス」が特に素晴らしかったです。それにしても、エクボさんのイメージはどんどん変化しています。続編が楽しみです。

収録作:「微笑と死と」「侘の密室」「不思議の国のアリンス」「南無観世音菩薩」
1998年11月16日読了
1998.11.16 Monday 00:00 | や行(山口雅也) | comments(0) | trackbacks(0)

山口雅也『ミステリーズ《完全版》』

ミステリーズ―完全版
ミステリーズ―完全版山口 雅也

講談社 1998-07
売り上げランキング : 188142

おすすめ平均 star
star新たな可能性の追求という意欲は買えるが
star『このミス‘95』国内部門第1位

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密室殺人にとりつかれた男の心の闇、一場面に盛り込まれた連続どんでん返し、不思議な公開捜査番組、姿を見せない最後の客。人気の本格推理作家が明確な意図を持ってみずからの手で精密に組み上げた短編集。謎とトリックと推理の巧みな組み合わせが、人間の深奥にひそむ「ミステリー」を鮮やかに描き出す。

 短篇集として史上初の『このミス』1位に輝いた名作。しかし、イマイチこの世界に浸ることができませんでした。LPのようなコンセプトはおもしろいですね。「解決ドミノ倒し」のような実験的試みは好きですが、反対に「不在のお茶会」は理解できませんでした。好みから言えば、FADEOUTは音楽だけで十分で、各話の結末をしっかりつけてほしかったですね。ちなみに、「《世界劇場》の鼓動」が追加された《完全版》はノベルス版と文庫版だけとのこと。

収録作:「密室症候群」「禍なるかな、いま笑う死者よ」「いいニュース、悪いニュース」「音のかたち」「解決ドミノ倒し」「「あなたが目撃者です」」「「私が犯人だ」」「蒐集の鬼」「《世界劇場》の鼓動」「不在のお茶会」
1998年11月13日読了
1998.11.13 Friday 00:00 | や行(山口雅也) | comments(0) | trackbacks(0)