こんな夜だから書庫に行こう

はてなから感想の保管作業終了!!
現在、10年ほど前の一言感想をアップしています。
<< March 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>

Profile

Selected entries

Category

Archives

Links

BlogPeople

STARLIGHT mini

あわせて読みたい

あわせて読みたい

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

RECOMMEND

Comment

Trackback

Other


  • Admin
  • RSS1.0 | Atom0.3
  • Template by Dsh+
  • Powered by JUGEM

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

2009.09.29 Tuesday | - | - | -

佐々木譲『警官の血』

評価:
佐々木 譲
新潮社
¥ 1,680
(2007-09-26)
Amazonおすすめ度:
内容が濃い!!
すみません。上巻しかまだ読んでないです。
上巻が読み応え十分なだけに・・・
 終戦後、生活のために警官になった安城清二。希望通り駐在勤務になった安城は、職務の傍ら、非番の時には男娼殺しや国鉄職員殺しを調べていたが、駐在所の隣にある天王寺の五重塔が焼け落ちた夜、火災現場から姿を消し、謎の死を遂げた・・・

 終戦直後から現在にかけて、清二、民雄、和也と三代にわたる警官一族と昭和の風俗、事件、そして警察を描いた大河小説。
 第138回直木三十五賞候補作。2008年版このミステリーがすごい!第1位。
 清二の頃に起きた2つの未解決事件と清二の死の謎を軸に、3人が遭遇する事件や警官生活を組み合わせるような構成です。ただし、その組み合わせた部分の比率が大きく、軸の部分は若干ぼやけがち。また、怪しい人物を比較的早い段階で予想できてしまうので、謎解き的な部分は期待できません。

 しかし読み応えは抜群、圧倒的な作品でした。
 中でも圧巻だったのは民雄の活躍。特に北大での潜入活動は大きな効果をあげるのとともに、民雄の精神が徐々に病んでしまう過程が迫力満点に描かれています。本当に民雄の辛さ、苦しさが伝わってくるようでした。
 同じ血を引く三代の警官であっても、志しというか考え方、生き方が違うのは当然かもしれません。それが、時代の流れであるとか事件の時代性というようなものときれいにかみ合い、上下巻で700ページを超えるという長さをあまり感じさせません。
 また、警察組織における犯罪の捉え方、警察の正義について考えさせられる物語でもありました。ミステリ的な体裁をとっていても、佐々木さんが本当に書きたかったのはこの部分だったのでは。

 親子三代にわたる壮大な物語。時間と気持ちに余裕を持って一気に読むことをおすすめします。
2008年2月14日読了



警官の血 下巻警官の血 下巻
評価: star
佐々木 譲
新潮社
(2007-09-26)

Amazonおすすめ度: star
star継承し続けた遺伝子の尊さ
star直木賞とるかと思ったけど…
star最高でした!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
2008.02.15 Friday 16:55 | さ行(佐々木譲) | comments(0) | trackbacks(0)

佐々木譲『制服捜査』

制服捜査
制服捜査佐々木 譲

新潮社 2006-03-23
売り上げランキング : 7306

おすすめ平均 star
star短編集ではあるが・・・
starハードボイルドな駐在さん
starまあまあ・・・

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 長い間強行犯係であった川久保は、道警の不祥事による玉突き人事で志茂別という帯広近くの田舎町での駐在所勤務となった。妻子を残しての単身赴任である。しかし、管内で最低の犯罪発生率という田舎町は秘密を持っていた。

 捜査に加わることができない駐在を描いた連作集。田舎特有の人間心理にリアリティがあり、ノンフィクションを読んでいるかのようで、こんな町もあるに違いないと思わずにいられませんでした。
 本来、駐在というのはより地元に密着し、溶け込んでいくことが必要なのでしょう。そして不可解な人事によって駐在にされてしまった川久保を通して、人事の弊害が描かれるのだと思っていました。
 しかし読んでみると、その人事を受け入れた上で志茂別の犯罪をなくし、田舎のエゴやしがらみ、閉鎖性に立ち向かう川久保の物語といったところでしょうか。特に「仮装祭」では、児童誘拐事件を捜査する中で、未解決になっていた13年前の女児失踪事件に絡む本当に対峙しなければならない敵を焙り出していく構造。僕たちに身近なところでも、こういったことはあるのかもしれません。
 川久保は決して派手な活躍をするわけではありません。強行犯係としての経験や勘を活かして、時には広尾署に意見し、また時には地道に聞き込みをして情報を集める、しかし制服警官としての分をわきまえて冷静かつ大胆に業務にあたる彼が頼もしいのです。

 この『制服捜査』が8年ぶりに読んだ佐々木作品でしたが、昨年好評だった『うたう警官』も読みたくなりました。

収録作:「逸脱」「遺恨」「割れガラス」「感知器」「仮装祭」
2006年9月13日読了
2006.09.13 Wednesday 00:00 | さ行(佐々木譲) | comments(0) | trackbacks(0)

佐々木譲『ネプチューンの迷宮』

ネプチューンの迷宮
ネプチューンの迷宮佐々木 譲

新潮社 1997-01
売り上げランキング : 895969

おすすめ平均 star
star主人公に必然性がない…
star面白い!

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

太平洋、赤道直下の小国ポーレア共和国。良質のリン鉱石を産し、世界でも有数の裕福な国家だった。しかし、その資源も枯渇寸前で、政情不安に陥っている。そんな中、海中に沈むゼロ戦の引き揚げ作業でポーレアを訪れた日本人ダイバー宇佐美。彼は友人の殺害をきっかけに、大統領派、クーデター派、そして某大国の思惑が絡み合う国際的陰謀に巻き込まれていく。長編海洋冒険小説。

 読み進むにつれて、加速していくような小説でした。特に某大国の関与が明らかになっていく辺りからが素晴らしかったです。結末をみせないところが佐々木さんらしいところでしょうか。
1998年7月3日読了
1998.07.03 Friday 00:00 | さ行(佐々木譲) | comments(0) | trackbacks(0)

佐々木譲『勇士は還らず』

勇士は還らず
勇士は還らず佐々木 譲

朝日新聞社 1997-10
売り上げランキング : 535165


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

米サンディエゴで農業視察団の日本人が射殺された。妻と娘、高校時代の親友3人がただちに現地に駆けつける。だが、被害者には視察以外の目的があったとする警察に、妻はなぜか協力を拒む。遺留品のノートには69年に南ベトナムで起こった日本人爆死事件の切り抜きが…。

 応援団との騒動、脱走米兵の件・・・高校時代から友情を温め続けた6人・・・鳴海が明かした和也のサイゴンでの自殺というのは事実なのでしょうか。飛び飛びにはなっているものの、青春モノとしての一面もあります。最後の最後まで和也が姿を現さないのは死んでいるから当然とはいえ、『夜にその名を呼べば』と同じです。でも、少し違ったおもしろさがあります。
1998年6月8日読了
1998.06.08 Monday 00:00 | さ行(佐々木譲) | comments(0) | trackbacks(0)

佐々木譲『新宿のありふれた夜』

新宿のありふれた夜
新宿のありふれた夜佐々木 譲

角川書店 1997-10
売り上げランキング : 105170


Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 新宿で10年間任された酒場を畳む夜、郷田克彦は血染めのシャツを着た少女を店内に匿った。怯えながらメイリンと名のる少女は、監禁場所から脱けだす際、地回りの組長戸井田を撃ち、組織に追われていた。さらに克彦は日本に流れつくまでの難民生活、日本での過酷な労働を凌いできたメイリンの境遇に衝撃を受ける。欲望を孕んだ週末の新宿に蠢く暴力団の凶手。警察の執拗な捜査。この娘を救わなければならない。メイリンの姿が、この街に逃れてきた自分の姿と交叉した時、克彦は刻々と迫る二重包囲網の突破をはかった。

 新宿・歌舞伎町のある夜の出来事。わずか数時間のことを1冊にしているのですが、無駄はなく、長さを感じさせません。初期の作品ではありますが、佐々木さんのうまさが出ている作品でしょう。メイリンと郷田が歌舞伎町に戻る日は来るのでしょうか。
1998年4月26日読了
1998.04.26 Sunday 00:00 | さ行(佐々木譲) | comments(0) | trackbacks(0)