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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

友桐夏『楽園ヴァイオリン クラシックノート』

楽園ヴァイオリン―クラシックノート
楽園ヴァイオリン―クラシックノート友桐 夏

集英社 2007-04
売り上げランキング : 6079


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 あの特別な塾に音楽枠で受験し、わずか2名しかいない合格者の1人となったヴァイオリニストの盟。ヴァイオリニストとしての活動を休止してまで塾に通うが、塾では裏口入学をした者がいるという不穏な噂が流れ出す。盟は受験の際の演奏から、共に音楽枠で合格した巴のことを疑うが・・・

 舞台はあの特別な塾。そう、『白い花が舞い散る時間』と同じ世界の、外伝的な作品です。この『楽園ヴァイオリン』単体でも楽しめますが、まず『白い花が舞い散る時間』『盤上の四重奏』の2作を先に読まれることをおすすめします。
 物語は盟たち塾の生徒4人が塾での生活の中で、裏口入学や談話室にあるあかずの扉、そして10年前の転落事故に関する謎を解き明かそうとすることで進んでいきます。そして、運命のパーティーの夜へと。果たして、赤い花火が上がったときに盟の隣には誰がいるのか。ちょっとした日常の謎ミステリ、あるいは学園の七不思議といったところでしょうか。
 もちろん、この作品の魅力はそんな小さな謎にあるわけではなく、塾での生活の中で交わされる会話ややりとり、そして既刊とリンクする終盤部分の展開です。
 盟たちの会話は、ある時には屈託のない少女の会話であり、またある時には人生の機微を知ったかのような深い意味を持つ発言であり、さらにはたがいに相手を牽制するような緊張感あふれる会話が飛び出したりもします。このあたりの状況に応じた微妙な変化や使い分けが興味深いですね。
 また、終盤の展開で思いも寄らない真相が明らかになります。『白い花が舞い散る時間』の時ほどのインパクトはないものの、世界の裏側の黒い部分を垣間見たような感じです。
 裏切りと誘惑の応酬。
 敵か味方か、それとも。
 ここからつながる人間関係が彼女達の将来をどのように左右していくのか気になるとともに、シリーズとしての将来に展望が開けたような気がして、次回作が楽しみです。

関連作:『白い花が舞い散る時間』『盤上の四重奏
2007年5月1日読了
2007.05.02 Wednesday 13:28 | た行(友桐夏) | comments(0) | trackbacks(0)

友桐夏『盤上の四重奏』

リリカル・ミステリー 盤上の四重奏―ガールズレビュー
リリカル・ミステリー 盤上の四重奏―ガールズレビュー友桐 夏

集英社 2006-03
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おすすめ平均 star
star麦の海に沈む果実が好きな方にお勧め

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 17年間、閉鎖された広大な屋敷で特別な存在として暮らしてきた少女・都。屋敷を出て塾に通うようになった彼女は、初めてできた友人・璃花と話す中で「特別な生徒」がいるということを耳にした。自分についての情報が外部に漏れているのだろうか・・・

 前々作『白い花の舞い散る時間』と前作『春待ちの姫君たち』との間で接点が見受けられなかった「リリカル・ミステリー」。それだけに今回も全くの別物を予想していたのですが、実は『白い花〜』の前段階の物語でした。
 それだけに、『白い花〜』をじっくりと読み込んで『盤上の四重奏』と読み比べてみるといろいろな仕組みやカラクリが見えてきそうな気がしますが、残念なことにそこまでじっくり読んでいないし、そもそも『白い花〜』に関しては細部をかなり忘れてしまっているので、この物語については大きく損をしてしまった気分です。

 ということで、あまり『白い花〜』を気にせずに読んだのですが、それでも十分に楽しむことができました。
 「リリカル・ミステリー」も3作目とあって、最初はどこでどんな風に話をひっくり返されるのか警戒して、まぁ少し腰が引けたような読み方をしていた気がします。
 しかし、中盤までは特別な存在である都がどんな塾生活を送るのか、といった半ば学園青春小説のような趣。
 そこに「特別な生徒」のことやほかのエピソードがからんでいるような形で、すっかり油断させられてしまいました。文章も読みやすいものだから、つい。
 「リリカル・ミステリー」なんですから、油断は禁物だったんですね。『白い花〜』のときほどではないにせよ、かなりの破壊力でした。まさに大逆転。

 なんだかこの「リリカル・ミステリー」、結構な大河小説になりそうな気がしてきました。いずれどこかで1つにまとまるような。

 あと1つ、キャラがかぶったときにはこういう設定にすれば全く違和感がないんだな、なんて思ってしまいました。むしろ納得ですね。

関連作:『白い花の舞い散る時間
2006年3月27日読了
2006.03.28 Tuesday 00:00 | た行(友桐夏) | comments(0) | trackbacks(0)

友桐夏『春待ちの姫君たち』

春待ちの姫君たち―リリカル・ミステリー
春待ちの姫君たち―リリカル・ミステリー友桐 夏

集英社 2005-11
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おすすめ平均 star
star2回目はより楽しんで読めます

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 女子校の中等部に通う赤音と春来。春来の姓ではなく名を呼ぶことを許されたのは赤音だけ、という強い絆によって結ばれた2人だった。しかし、クラスの中心であった舞は2人の間を引き裂き、赤音はクラス全員に拒絶され、そして全員を拒絶する。赤音の味方は彼女を決して裏切らないたった1人の・・・

 『白い花の舞い散る時間』で衝撃的に登場した友桐さんの2作目。前作同様「リリカル・ミステリー」とされていますが、ストーリー上関連しているとは考えられず、前作を読んでいなくても大丈夫でしょう。

 赤音以外には決して名前を呼ばせないという少女春来、赤音と春来は容姿が似通っていること、挿入される文化祭でのクラス演劇の脚本等々、いろいろな要素が平凡な学園小説ではない雰囲気を漂わせ、読者を引き込んでいきます。
 なんといってもあの『白い花の舞い散る時間』の友桐夏なのですから、一筋縄ではいかないだろうという期待、そして若干の不安を抱いて読み進めました。予想していた真相は早々に明らかにされてしまい、待っていたのはC女子学園中等部からS女学院高等科へという時間の流れを感じさせないような捻りのきいた怒涛の展開。
 鋭く研がれたナイフのような青春ミステリ。雰囲気は抜群。ただ、扱った小道具たちが効果的ではあるものの、盛りだくさんになったためか、使い捨てのようで若干物足りない印象。
 前作ほどの衝撃は感じられませんが、作品全体の完成度はこちらのほうが上でしょうか。しばらくは友桐さんから目が離せそうにありません。

2005年12月15日読了
2005.12.19 Monday 00:00 | た行(友桐夏) | comments(0) | trackbacks(0)

友桐 夏『白い花の舞い散る時間』

白い花の舞い散る時間
白い花の舞い散る時間友桐 夏 水上 カオリ

集英社 2005-09-01
売り上げランキング : 64958

おすすめ平均 star
starもっとこの作者の作品が読みたい!!

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 同じ塾に通う顔も名前も知らないチャット仲間、アイリス、シャドウ、ララ、ミスティー、そしてミズキの5人。彼女たちはアイリスの提案で5日間のオフ会を開くことになった。しかし、会場である人里離れた洋館に現れたのは4人だけ。しかも、匿名性を保つためHNとは別の偽名を名乗っているため、誰が来ていて誰が来ていないのかわからなかった。

 これは難しい作品ですね。紹介が。どこまで書いていいものやら。
 少なくとも「すごい作品を読んだ」と僕は思っています。
 ちょっと「ネタバレ」と思う方もいるかもしれないので、この続きを読む方は覚悟してください。先入観を持たないで読まれるほうがいい作品だと思いますので。

関連作:『盤上の四重奏
2005年10月26日読了

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2005.10.26 Wednesday 00:00 | た行(友桐夏) | comments(0) | trackbacks(0)