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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

北森鴻『香菜里屋を知っていますか』

評価:
北森 鴻
講談社
¥ 1,680
(2007-11-29)
Amazonおすすめ度:
胸に残るは香菜里屋の灯
 三軒茶屋に位置し、常連客が度数の異なる4種類のビールとオリジナルの料理、そして謎解きをお目当てにやってくるビアバー香菜里屋。だが、マスターの工藤はある日突然店を閉めてしまった。姿を消した工藤のことを尋ねて不審な男が常連客たちの前に現れ・・・

 シリーズ完結編。
 冒頭の「ラストマティーニ」から常連客など工藤の周囲の変化が描かれています。また、「背表紙の友」までの、常連客が人生の岐路において香菜里屋から離れていく様は、完結編らしい物悲しさ、喪失感に満ちています。工藤は今までどおりの香菜里屋らしいもてなしで常連客を送り出しますが、やはりそこにも何か違うものを感じるのです。うまいですね。
 最後の表題作は、ボーナストラック的に冬狐堂、雅蘭堂、蓮丈那智など北森作品のシリーズキャラクター達がそろい、にぎやかな完結編となります。ここで明かされる工藤の人物像は彼らしくもあり、今までと違った一面のようでもあり。

 まさに完結させるための1冊。ミステリとして読もうとすると若干弱いかもしれませんが、シリーズ通して楽しませてもらったことに感謝。いつか別の土地での活躍も読ませて欲しいものです。

収録作:「ラストマティーニ」「プレジール」「背表紙の友」「終幕の風景」「香菜里屋を知っていますか」
関連作:『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂
2008年1月11日読了
2008.01.16 Wednesday 17:32 | か行(北森鴻) | comments(0) | trackbacks(0)

北森 鴻『螢坂』

螢坂
螢坂北森 鴻

講談社 2004-09-22
売り上げランキング : 46443

おすすめ平均 star
star美味しい料理と…
star酒も料理もうまそうだ!
star旨い料理とミステリーに目がないあなたへ。「香菜里屋」に行ってみませんか?

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 「香菜里屋」シリーズ第3短編集。今夜も香菜里屋に常連客が集い、そして心に澱のように溜まっていた疑問が鮮やかに解かれていきます。

●「螢坂」
 恋人を残して戦場カメラマンの道を選択した有坂。二人の思い出が残る「螢坂」はどこか? 哀しく、そして温かい結末です。
●「猫に恩返し」
 猫にまつわる美談がタウン誌に掲載され、顕彰碑まで建てられた。しかし顕彰碑の裏側には女性の顔が浮かぶという・・・ 思わぬ形で痛快な物語に変化します。
●「雪待人」
 再開発計画に応じなかった画材屋が9年経って店を閉めた。どうして今になって・・・ 人間は簡単に忘れないものですね、愛も怨みも。
●「双貌」
 早期退職者の募集に応じた柏木。しかし、技術革新によって再就職は思いのほか厳しかった。そんなときに路上生活者と出会った・・・ トリッキーな作品。こういうラストはいいですね。
●「孤拳」
 兄のような叔父の最後の願い、それは思い出の焼酎「孤拳」を探し出すこと。たとえ幻に再会することはできなくても、思い出はさらに美しくなっていきます。

 前作『桜宵』は比較的悪意や悲劇のイメージが強い作品集だったのですが、今回は人の温かみを感じられる作品が多い作品集です。また、思い出を取り上げた作品が多いのも特徴でしょう。それにしても、工藤が待ち続ける人とはどんな人でしょう。

収録作:「螢坂」「猫に恩返し」「雪待人」「双貌」「孤拳」
関連作:『花の下にて春死なむ』『桜宵』
2005年3月31日読了
2005.04.03 Sunday 00:00 | か行(北森鴻) | comments(0) | trackbacks(0)

北森鴻『桜宵』

桜宵
桜宵北森 鴻

講談社 2006-04-14
売り上げランキング : 40175

おすすめ平均 star
starさらっとしてます。
starこんな店、良いな。
star香菜里屋シリーズはダイエット中に読むべからず(笑)

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 ビアバー「香菜里屋」シリーズの第2短編集。マスターである工藤が、常連たちを取り巻く謎を解いていきます。
 以下、各編について。
●「十五周年」
 故郷の居酒屋の15周年パーティー。しかし、知った顔もなく、居心地も悪い。故郷を離れた自分がなぜ招待されたのか・・・ほんわかとした仕組みです。
●「桜宵」
 亡くなった妻からの最後の手紙。最後のプレゼントは「香菜里屋」。桜飯に託された妻の想いは・・・感動を誘う作品です。
●「犬のお告げ」
 人事部長の愛犬?に噛まれたらリストラという恐怖のホームパーティー。いよいよ自分のところにも招待状がやってきたが・・・人間の隠された思惑というのは恐ろしいものです。
●「旅人の真実」
 香菜里屋に突然やってきて「金色のカクテル」を依頼し、それに満足せず捨てぜりふを吐いて去っていく男。それは香菜里屋に限った話ではなかった・・・頼れる男の悲劇的な結末です。
●「約束」
 工藤が助っ人に入った小料理屋「千石」にベストセラー作家の土方と古い知り合いの女性がやってきた。聞くと、二人は10年ぶりの再会で、「千石」は昔の旅の思い出だというが・・・締めくくりにインパクトの強い作品。悪意の極み。

 5つの短編が読み進めるにつれて、徐々に後味の悪いものになっていきます。最後に読んだ「約束」の印象が強いためでしょうか。明らかになる真実は、やはり悲しいものよりも明るいもの、幸せなものの方が良いですね。
 基本的には安楽椅子探偵の形体をとっているためかやや論理に飛躍があるのですが、それが前作よりも少し強引な気がしました。もちろん、そこは短編の名手、きれいにまとめられています。
 それにしても、登場する料理がとても美味しそう。これも読みどころですね。

収録作:「十五周年」「桜宵」「犬のお告げ」「旅人の真実」「約束」
関連作:『花の下にて春死なむ』『螢坂
2005年2月28日読了
2005.03.01 Tuesday 00:00 | か行(北森鴻) | comments(0) | trackbacks(0)

北森鴻『花の下にて春死なむ』

花の下にて春死なむ
花の下にて春死なむ北森 鴻

講談社 2001-12
売り上げランキング : 14314

おすすめ平均 star
starいいと思う
starせつないミステリーだと…
starたまには辛口の批評も良いでしょう

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 ビアバー「香菜里屋」のマスターである工藤哲也が、常連たちを取り巻く謎を解いていく連作短編集。いや、謎を解くというより、謎解きをそっと後押しするというべきでしょうか。
 日常の謎を解いていく安楽椅子探偵ものであるためか、結論が憶測の域を出ない場合もあります。しかし、その結論はまさに最後でのどんでん返しであって、反論の余地がないものです。限りなく真実に近い憶測とでも言うべきでしょうか。
 なかでも表題作「花の下にて春死なむ」はベストでは? 孤独死を遂げた俳人片岡草魚の戸籍の謎に迫り、同時にその死の床で花開いていた桜の枝からもう一つの事件まで解き明かします。
 そしてもう1つ、謎解きの魅力とは別にこの短編集を通して出されるビールと料理の美味しそうなこと。こんなお店の常連になってみたいものです。

収録作:「花の下にて春死なむ」「家族写真」「終の棲み家」「殺人者の赤い手」「七皿は多すぎる」「魚の交わり」
関連作:『桜宵』『螢坂
2004年11月24日読了
2004.11.24 Wednesday 00:00 | か行(北森鴻) | comments(0) | trackbacks(0)