こんな夜だから書庫に行こう

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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

築地俊彦『ときむすび』

ときむすび
ときむすび築地俊彦/加茂

エンターブレイン 2006-09-30
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 タクトと真衣亜は近所に住む幼馴染。毎朝真衣亜がタクトを起こしに来るほどの関係だが、タクトは真衣亜の想いに気付きながらも、真衣亜の姉である果璃絵への想いを隠さなかった。だが、果璃絵の様子はどこか不自然でおかしく、二人が問いただしてもはぐらかすばかり。タクトと真衣亜は友人たちの力を借りて原因を探り出そうとするが・・・

 サスペンス風味のかかった学園ものです。男性比率が少ないところがちょっと気になったけれど、カラー口絵で登場する8人を十分に活かしたラブコメでよかったです。特に、近所の幼馴染と引っ越してきた幼馴染という三角関係は「わたしがわたしが」というような部分がなく、ほのぼのとしていて楽しかったです。

 ただ、この後半はどうなんでしょう。冒頭のエピソードから、何らかの暗い影は感じていたのですが、こんなことになるなんて。
 こういう結末もありかなとは思うのですが・・・
 切なすぎるとか、アンハッピーだとかいろいろあるのですが、何よりもこれでは前半との脈絡がなさすぎます。こういう結末にしたいのであれば前半のラブコメはいらなかったでしょうし、8人も登場人物は要らないでしょう。普通に原因を追究してくれればよかったのです。こんな仕掛けは要らない。
 前半が好きだっただけに残念でした。まるで、2つの未完成作品を継ぎ足したかのようでした。
2007年5月16日読了
2007.05.19 Saturday 16:35 | た行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

鷹野祐希『秋津島 斎なる神のしもべ』

秋津島 斎なる神のしもべ
秋津島 斎なる神のしもべ鷹野 祐希 水上 カオリ

ソフトバンク クリエイティブ 2007-04-12
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 鹿島神古流道場の娘として育ち、武芸一筋で奥手だった少女・佐唯。やっと始まった秋人との恋はゆっくりで、手を繋ぐことすら慣れない。しかし、そんな幸福な日々は唐突に終わりを告げる。佐唯の身に降りかかる惨劇は、彼女から日常というものを奪い去った。妹のようにかわいがってきた祥姫に襲われ、秋人を喪ったのは戦いの幕開けに過ぎなかった。

 「巫女武侠」というコードネームで書かれたという鷹野さんの新シリーズは、神話の時代から続く対立をモチーフとしたジャパネスク伝奇ロマンです。
 さて、読んでみるととにかく頭に入ってこないのが天孫と地祗の対立。古事記だとか日本書紀だとか、そういった方面の知識や素養が皆無な人間なので、国譲りとか言われても全くピンとこない、チンプンカンプンなのです。
 普段ならこういうわかりにくい専門的な話は読み飛ばすこともできるのですが、今回ばかりはこれが作中で重要な知識であろうことは明白なので読み飛ばすこともできません。しかし、幸いなことに主人公の佐唯も全く知識を持ち合わせておらず、話が進むにつれ徐々に知識を吸収していくという設定。まるで初心者や子ども向けの専門書を読むような要領で、後半はわりと飲み込みやすくなりました。
 とはいえ、扱っているモチーフの大きさから考えると、壮大な物語になることは明白。これから先、どんな風に展開していくのか、期待と不安がいっぱいです。シリーズものの1巻目というのはいつも評価しにくいのですが、今回はいつにも増してそんな気がします。微妙です。とりあえず、次は読むと思います。だって、気になりますもん。
2007年4月26日読了
2007.04.29 Sunday 21:58 | た行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

津原泰水『ブラバン』

ブラバン
ブラバン津原 泰水

バジリコ 2006-09-20
売り上げランキング : 15304

おすすめ平均 star
starまさか、これが津原さん?
star80年代青春群像劇
star万年高校生。

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 赤字続きの酒場を経営している他片等は、高校生だった頃、吹奏楽部で弦バス(コントラバス)を弾くとともに、軽音楽部も掛け持ちしていた。それから四半世紀、彼の元にはバスクラの皆元の訃報と、1年先輩でトランペットの桜井の結婚話が届く。披露宴でのブラバンの再結成を持ちかけられた他片は様々な手段で当時のメンバーと連絡を取り、その想いは当時へと馳せて行く。
 他片による高校時代の回想と現在によって構成される青春小説。不惑を迎えた他片なのだけれど、なぜか現在のパートからも青春を感じました。それは桜井が「なにやってんの、この万年高校生たちは」と呆れたのとは異なり、四半世紀の間いい時も悪い時もそれなりに乗り越えてきた人たちが、時の流れを飛び越えて今一度楽器を手にしてみようではないかというワクワクするような気持ちに共感できたからではないかと思うのです。
 30名を超える大勢の登場人物なのですが、その中でも主要な人物はそれぞれに特徴があり、また別紙でも添付されている登場人物紹介がわかりやすく、読み進めるのに不便はありません。ただ、素人には楽器がわからないのが難点でしょうか。きっとブラバン経験者なら読みやすいのでしょうが。
 これだけ多くの人物が登場しても、過去はすべて他片の目を通していて散乱せずわかりやすいです。文化祭や夏合宿などのメンバーに共通するものや、柏木からの失敗チョコ、宮島の花火、ベースを買うシーンなど印象的なエピソードには事欠かきません。そして、こういったエピソードの裏にある熱さは、現在の高校生にはないのかもしれないと思ったりしました。
 全くの偶然なのですが、この本を読み終える直前に友人から電話があり、自分の結婚式に出席してもらうために、高校で同じ倶楽部だった同級生を探しているという話がありました。残念ながら僕にはまったく心当たりがないのでその旨を伝えたのですが、偶然の出来事に驚きました。
 至福の読書時間を与えてくれた傑作。一気読みの時間が確保できなかったことが悔やまれる作品です。
2007年1月21日読了
2007.01.22 Monday 15:16 | た行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

時無ゆたか『明日の夜明け』

 文化祭を一週間後に控えた夜見月高校。準備で下校が遅くなった早宮功たちが帰宅しようとしたところ大地震が発生した。山奥に位置する夜見月高校は交通と通信の手段を失い、陸の孤島となってしまう。周囲には触れるだけで痛みが走る正体不明の霧も発生、功たちの脱出を妨げる・・・

 第6回スニーカー大賞優秀賞受賞作。
 舞台設定は霧に包まれ外界と遮断された学校、止まった時計、告白する過去、校舎の中で1人ずつ殺されていく仲間たち・・・と、辻村深月『冷たい校舎の時は止まる』を想起してしまいます。いや、『明日の夜明け』のほうが発表は早いのですが。

 スリリングな展開でなかなか楽しめました。真相の告白にも納得。ただ単純に自分たちを襲う敵から逃れる、あるいは敵に立ち向かうというだけでなく、中盤以降暗緑色化していく足や腕の恐怖、殺人鬼の正体は実は仲間の誰かではないのかという疑心暗鬼、「魔女」と呼ばれる綺音、そういったものがうまく話を盛り上げ、より緊迫感を持たせています。
 また青春学園ものとしても悩みとか葛藤とかがしっかり書き込まれていて、読み応えがありました。
 ただし、登場人物の書き分けがあまりうまくできていない気がします。とくに主要な男性キャラの2人、功と剛はほとんど似たような感じで、たびたび確認しないと区別がつきませんでした。

 ぜひ次回作も期待、とか言いたいところなのですが、2001年にこの『明日の夜明け』でデビューして以来5年、時無さんの第2作って出ていないんですよね。いったいどうしちゃってるのでしょうか。残念。
 明日に向かって生きたいと願う心、そういったものが現代人には希薄なのかもしれません。だから自殺者とか増えているのかも。
2006年10月24日読了
2006.10.25 Wednesday 00:00 | た行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』

タイム・リープ―あしたはきのう (上)タイム・リープ―あしたはきのう (下)
タイム・リープ―あしたはきのう (上)高畑 京一郎

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おすすめ平均 star
star2度読むと面白い
starA Masterpiece!
star絶対、文庫で購入!

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タイム・リープ―あしたはきのう (下)高畑 京一郎

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おすすめ平均 star
starもう一度、何も知らない状態から。
star主人公・サブキャラ両方の視点で楽しめます
starラストは「あっ、そういうことね」

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鹿島翔香。高校2年生の平凡な少女。ある日、彼女は昨日の記憶を喪失している事に気づく。そして、彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えの無い文章があった。“あなたは今、混乱している。若松くんに相談なさい…”若松和彦。校内でもトップクラスの秀才。半信半疑ながらも、彼は翔香に何が起こっているのか調べ始める。だが、導き出された事実は、翔香を震撼させた。“そ、んな…嘘よ…”第1回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞した高畑京一郎が組み上げる時間パズル。最後のピースが嵌る時、運命の秒針が動き出す―。

 意識だけがタイム・スリップしてしまうタイム・リープを扱ったSF。しかし、限りなくミステリに近いといえそうです。物語の冒頭辺りでは何が何だか全くわからないのですが、少しずつ話の筋道が通るようになり、そして最後の最後で複雑なパズルのすべてのピースがはめ込まれたように、物語の謎は完全に解決します。理解できるまでは辛くても、一度理解したならばその世界に引き込まれてしまいます。伏線が素晴らしいです。
1998年10月23日読了
1998.10.23 Friday 00:00 | た行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)