こんな夜だから書庫に行こう

はてなから感想の保管作業終了!!
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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

浅倉卓弥『北緯四十三度の神話』

評価:
浅倉 卓弥
文藝春秋
¥ 1,300
(2005-12)
Amazonおすすめ度:
姉と妹の物語
誤解
姉妹は姉妹
 両親を事故で失い祖父母に育てられた一歳違いの姉妹、桜庭菜穂子と和貴子。高校、大学、社会人と進むにつれ、いつしかふたりの間にできた溝。それを決定的にしたひとりの男の事故死。彼は菜穂子の同級生であり、和貴子の婚約者だった・・・

 切なく、あたたかい、そんな物語でした。
 物語には特別大きな山や谷があるわけではなく、どちらかといえば静かに進行していきます。それは、どういった形で着陸するのか、読み進める中でおぼろげながらも見えてしまうほど。そう、まるでどこかで読んだことがあるような。
 それだけに、こういう物語こそ作家の力量が試されるような気もします。どんな風に味をつけて、どんな形で自分なりの色を出すのか。
 結果としてこの物語の場合、どうだったのでしょうか。溝を作ってしまったふたりの関係はとても切なく、そして結末にはあたたかい気持ちにさせてくれる物語だったことは確かです。

 そこにたどり着くまでの部分に浅倉さんは浅倉さんの色を出そうとしたように思います。その方法がよかったのか、この物語に相応しかったのか、ちょっと考えたくなります。純粋に一発逆転のミステリならばよかったかもしれませんが、姉妹の間のわだかまりを溶かす感動の物語としては何かもっといい方法がなかったのかなという気分です。
 すべてが台無しになった、とまでは言いませんがいい物語だっただけに残念かな。
2008年12月20日読了
2009.01.07 Wednesday 15:23 | あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

朝倉かすみ『夫婦一年生』

評価:
朝倉 かすみ
小学館
¥ 1,260
(2008-07-31)
Amazonおすすめ度:
目に青葉
あれあれ?
朝倉マジック!
 太田青葉は朔郎を夫とした。新婚生活一年目、いろいろなことがあったのだが、新しい土地でふたりなんとかつつがなく暮らしている。そんなふたりの、悪戦苦闘の日々を綴った我が家の物語・・・

 はっきり言って、これはノロケ小説ではないですか。
 特別なことは何も起こらない。山も谷も特にない。ただ、北海道に新しく我が家を構えるに至ったふたりの新婚生活と、職場やマンションでのちょっとした日常を描いた物語です。
 ですが、そこには読む者の心をつかんで離さないやさしさとあたたかさがあります。
 特に、ふたりが交わす会話が、淡々としていて、ぶっきらぼうで、それでいて互いに相手を思いやる気持ちが現れていて、なんとも言えません。もちろん、譲れない部分もあるのですが。

 ふたりを見ていると、今置かれている状態が仕合わせであると言い切れることが大切で、そして本当に仕合わせなことではないかと思えます。
 正直なところ、この本を読んで「新婚生活っていいな」なんて未婚の人に思ってほしくない。むしろ既婚の方に夫婦で「こんなこともあったね」と読みあってほしい、思い出を語り合ってほしい、そんな一冊です。
2008年12月14日読了
2008.12.23 Tuesday 11:31 | あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

入間人間『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸』

評価:
入間 人間
メディアワークス
¥ 578
(2007-06)
Amazonおすすめ度:
あ、おもしれ〜
ラノベに飽き気味の方にオススメ。
読みにくい
 この街にはふたりの犯罪者がいる。片方は連続殺人犯。もう片方は小学生の兄妹を連れ去った誘拐犯。そして幼馴染のまーちゃんと一緒に暮らすことになった僕の目の前には、今、足に枷をはめられた小学生くらいの男の子と女の子が・・・

 おもしろい、と表現していいの? これは。
 8年前の誘拐事件によって心に傷を負ってしまったまーちゃんとみーくんの物語。
 ミステリとホラーのおいしいとこ取りをしようとして、結果的にどっちつかずになってしまったような印象があります。ミステリを狙うならもっとみーくんの嘘を効果的に使っておもしろくできた気もするし、ホラーを狙うならもっとカバー裏のような色合いを濃くすべきだったのでは。どちらも薄いから中途半端に思えます。
 また、後半のもっとも盛り上がるべき部分が理解しにくく、それ故にイマイチ乗り切れませんでした。
 みーくんと奈月さんあるいは恋日先生との会話はテンポよく、ウィットに富んでいて楽しめたのですが。

 会話といえば、随所に他作品へのオマージュと思しき会話が出てきて楽しませてくれます。
「待ち合わせは何処にしましょうか」
「暗いところで」 (P121)
なんて具合。(乙一『暗いところで待ち合わせ』より)
 謎解きや怖さよりも会話の楽しさに興味がいってしまうのは、この作品にとって不幸なことかもしれません。
2008年11月28日読了
2008.12.03 Wednesday 22:55 | あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(1)

葵せきな『生徒会の日常 碧陽学園生徒会黙示録1』

評価:
葵 せきな
富士見書房
¥ 609
(2008-09-20)
Amazonおすすめ度:
番外には番外の良さ・雰囲気がある
生徒会シリーズの番外編です。
番外編です
 駄弁るだけではないっ! いつもこんなことばかりしているわけじゃないんだ! とばかりに? 生徒会室を飛び出した碧陽学園生徒会。彼らは普段、生徒会室以外では何をしているのか。あんなことや、こんなことも。彼らの日常生活を赤裸々に公開した短編集。

 シリーズ番外編。生徒会室から話の舞台が移っただけで何も変わっていない気もするし、それだけでも劇的な変化のような気もします。なんとも不思議な番外編です。いや、正確には場所が変わったことにより登場人物が増えたことの方が変化でしょうか。
 どれもおもしろかったのですが、際立っていたのがあの中目黒くんが登場する「二年B組の一存」でしょうか。ただでさえ真冬のBLの登場人物(しかも杉崎の相手)と同じ名前なのに、こんな「いかにも」なキャラクターだなんて! きっと杉崎じゃなくても退きます。それなのに、杉崎の行動で中目黒くんが好感度を上げていくなんて。ただ、ハーレム云々を除けば、杉崎はかなりまともで能力もあるよい人だから、好感度が上がるのは当然といえば当然。
 また生徒会的バトル・ロワイアルである「三年A組の二心」もかなり楽しく読ませてもらいました。結末まで含めて、くりむと知弦の特徴がよく出た作品。このなんとも言えないゆるさはいかにも生徒会的。全然殺伐としていない。
 似たような意味では「杉崎家の一晩」での林檎も同じかも。あのイラストで「ふぁっきゅ」とか言われても、全然物騒じゃないですよね。もちろん、狙いはそこですが。
 次はまた生徒会室に戻るようですが、この番外編も継続していくようなので外の世界にも期待しています。

収録作:「ドラゴンマガジンのっとりの序章よ!(生徒会の零話)」「アカちゃんは昔からこの調子だったわ(実録!生徒会選挙ポスターの裏側!)(会長の宣言)」「ドラゴンマガジンが侵食され始めた頃の話だな(リニューアルする生徒会)」「杉崎君は、素晴らしい男子だと思います!(二年B組の一存)(二年B組の一日)(二年B組の一員)」「杉崎の私的な記録を、勝手に持ち出してみたぞ(杉崎家の一晩)」「俺のいない間に、なにやってんスか・・・(欠ける生徒会)」「ゲーム化希望!(三年A組の二心)」
関連作:『生徒会の一存』『生徒会の二心』『生徒会の三振
2008年10月7日読了
2008.10.17 Friday 22:29 | あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

葵せきな『生徒会の三振 碧陽学園生徒会議事録3』

評価:
葵 せきな
富士見書房
¥ 609
(2008-07-19)
Amazonおすすめ度:
楽しいZE!
生徒会の一存シリーズ3作目
藤堂リリシア可愛いな
 相変わらず駄弁り続ける碧陽学園生徒会。やっぱり今回もお子サマ生徒会長・桜野くりむが小さな胸を張ってなにかの本の受け売りを偉そうに語ることから始まる駄弁り。今日も、どうでもいいようなことをただひたすら駄弁り続ける生徒会・・・

 本当に相変わらずですね。駄弁りはよりよりテンポ良く、より強力に、そしてより過激に、なっているのかな?
 やはり、同じような内容で3冊続くとインパクトも薄れてしまうのが正直なところ。内容の良し悪しとは関係なくですね。いくらおいしい食事でも、三日三晩同じメニューでは飽きてしまうのと変わりません。もっとも、これでも十分におもしろいのですが。ええ、満足はしています。
 今までと比較するとキャラの定型化が進んだようで、とにかく真冬の腐女子化というか駄目人間化が著しいですね。頭の中BLとゲームしかないじゃないですか。いや深夏のこともちょっとあったけど。
 くりむのお子様具合も相変わらずですね。
「子供じゃないもん!キムチ食べれるもん!」

 これって本当に子どもですよ。
 また、今回は知弦さんの出番が少ないのがちょっと残念だったでしょうか。「ガクエンジャー」で演じる知弦さんの色には、思わず爆笑しながらうなずいてしまいましたが、ここで落ち込んだことからテンションが下がったのでしょうか。
 とにかく、くりむが「継続こそ力なりぃっ!」と小さな胸を張って語ったとおりなので、次にもまた期待してしまうのです。杉崎が飛び込んで行ったあの場がどうなるのか、気になりますしね。

収録作:「変身する生徒会」「旅立つ生徒会」「取材される生徒会」「食事する生徒会」「知られざる生徒会」「働く生徒会」「差し伸べる生徒会」「えくすとら〜企む生徒会」
関連作:『生徒会の一存』『生徒会の二心
2008年7月20日読了
2008.07.28 Monday 23:38 | あ行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)