こんな夜だから書庫に行こう

はてなから感想の保管作業終了!!
現在、10年ほど前の一言感想をアップしています。
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2009.09.29 Tuesday | - | - | -

このブログは

 このブログは現在更新停止中です。
 おそらくこのまま更新しないと思います。

 よろしかったら「こんな夜だから本を読もう」までどうぞ。

 というか、ぜひこちらまでお越しください。
 コメント、トラバお待ちしています。。
2009.07.08 Wednesday 14:36 | - | comments(0) | trackbacks(26)

辻村深月『太陽の坐る場所』

評価:
辻村 深月
文藝春秋
¥ 1,500
(2008-12)
Amazonおすすめ度:
怖い!すごい迫力でした。
一人でやってろ
本当に囚われているのは……
 毎年行われている高校のクラス会。東京へ出た者と残った者、仕事や家庭、それぞれの都合もあり出席率は芳しくない。毎年欠席を続ける女優のキョウコを呼ぼうと、出席したメンバーは直接アプローチを試みた。そこで明らかになるのは・・・

 なんだかあまりにも痛々しい作品です。何がって、登場人物それぞれが抱えてきた想いが。憧れだったり、嫉妬だったり、優越感や劣等感だったり。わかるわかる、その感覚。
 それはやはり彼らが毎日をともにした高校時代に端を発しているのだけれども、ずっと引きずっていたり、あるいは不意に呼び起こしたりという形で表に出す手口がなんとも巧み。しかも、社会に出てからの彼ら彼女らがおかれている状況ともうまく重ねられ、違和感がありません。「この人は10年前、こんな高校生だったのか。然もありなん」という感じ。

 ただ、辻村さんが仕掛けるあれは、最初からちょっとあからさまでした。辻村作品を初読の場合はともかく、2、3作でも読んでいればその構図にはある程度気付く気がします。あれが必然とされるような理由付けもされていますが、たまにはあれなしでもいいんじゃないでしょうか。いや、あれあってこその辻村深月なのかな。きらいじゃないのですが。

 子供や学生を主人公にした作品がほとんどだった辻村さんですが、この世代も問題なくこなしましたね。大人になった人たちの心理に重きを置いた、読ませる作品です。
2009年3月1日読了
2009.03.05 Thursday 17:42 | た行(辻村深月) | comments(0) | trackbacks(0)

土橋真二郎『ラプンツェルの翼』

評価:
土橋 真二郎
アスキーメディアワークス
¥ 599
(2009-02)
Amazonおすすめ度:
肩のこらない娯楽作品
いつものアレ、ではあるが
オマージュ?パロディ?

 「絶対に開けないでください」事故の混乱の中、そんな言葉とともに相沢遼一に託されたひしゃげたトランク。だが、勝手に開いてしまったトランクから出てきたのは、両膝を抱えて丸くなっている少女。はたして彼女は何者なのか・・・

 『ツァラトゥストラの階段』が3巻で止まったまま出された土橋さんの新作。今回もまたゲームのようなシステムに題材にしています。
 最近思うようになったのですが、土橋作品のテーマはつねに人間とシステムとのコミュニケーションパターンのシミュレーションのような気がします。今回は特にそれが顕著でしょう。七組のコンビにもたらされた結末は、それぞれのコミュニケーションのとり方が色濃く影響しているようで、興味深いものでした。特に人間側から見たいくつかのバッドエンドをあからさまにすることで、その厳しい面を否応なく読者に突きつけています。
 遼一と奈々との関係も、一歩間違えればほかのコンビと同じ、打算だけのドライな関係。ただ、それをそうさせなかったのが、奈々を妹としたことや美穂の干渉、そしてNHKなのでしょうか。恐るべし、NHK。

 結末から予想すると、おそらくこの作品はこれで完結かと思われます。比較的きれいにまとまっていますし。ただ、限られた長さに収めるためでしょうか、少々話の流れが駆け足で、システムを消化しきれていないようでした。いろいろなものを切り捨てて、根幹部分だけでゴールまでたどり着いたかのよう。幼馴染の美穂も、セイバーやバグも切り捨て。これはかなりもったいない。どうせなら2冊、3冊になっても枝葉まで書いてほしかったと思います。
 ということで『ツァラトゥストラの階段』、楽しみにしてます。

 としめくくったら、なんと5月に2巻も出るのだとか。こっちも楽しみにしてます。そしてどうなる、『ツァラトゥストラの階段』。
2009年2月23日読了
2009.03.02 Monday 23:06 | た行(土橋真二郎) | comments(0) | trackbacks(0)

ゆずはらとしゆき『空想東京百景』

評価:
ゆずはら としゆき,toi8
講談社
¥ 2,625
(2008-05-08)
Amazonおすすめ度:
素材は魅力的、なはずなのに
値段以外は満足
値段が高い、同人誌チック、詰め込みすぎ
 昭和二十年八月。東京に三発目の新型爆弾が投下された。それは、広島や長崎でのそれとは異なる呪詛爆弾。数十年は草木も生えぬと言われた東京だが、その敗戦から十数年、数年後にオリンピックの開催を控えるほどに復興した。男装の美少女探偵矢ノ浦小鳩のもとには、今日も新たな依頼が・・・

 これは本物の奇書。
 昭和三十年代の東京、しかもパラレルワールドを、虚実様々なものを組み合わせて見事に構築した奇書。この完成度の高さはなかなか表現の仕様がないのです。巨人では投手として大成しなかった馬場正平が日本人初のメジャーリーガーになったりなんてホンの序の口。ショーマンシップに満ち溢れた大相撲(しかも巨大化する)や、半機械化された警視庁0課の刑事など、限りなく現実に近い部分と限りなく妄想全開の部分が渾然一体となってこの世界をつくりあげているのです。
 そう、物語の主役はこのパラレル東京、この街、この世界。
 また、ゆずはらさんの世界を補足する訳ではないでしょうが、かなりの分量で挟み込まれるtoi8さんのイラストが、この世界をより強固なものにしています。

 ただ、この本を本当におもしろいと思えるか否かは、この世界の全容をどれだけつかめるかということにかかっているように感じました。本文はもちろんのこと、toi8さんのイラストや細かく記された注釈、年表までも堪能し、理解してこそおもしろいといえるのだと思うのです。さすがに僕はその域まではたどり着けませんでした。やはり、500ページ近いボリュームとこの濃密な世界はちょっと敷居が高いようです。
 おもしろかったとは迂闊に言えないので、すごかったと言わせてもらいます。第三期が出たなら、きっと読むと思います。
2009年2月20日読了
2009.02.24 Tuesday 20:42 | や行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)

加藤実秋『インディゴの夜 ホワイトクロウ』

 オープンから三年を迎えたclub indigo。一風変わったホストクラブだが心機一転、改装することに。改装期間中も休業するわけにはいかず、とりあえずなぎさママの紹介もあり仮店舗を構えることにした。バタバタしている最中、ホストたちはそれぞれにプライベートでトラブルを抱え・・・

 シリーズ第三作は、club indigoから飛び出したサイドストーリーのような短編集です。
「神山グラフィティ」
 ジョン太がいきつけにしている神山食堂。魚はもちろん、バイトの可奈が気に入ったから。だが、商店街ではシャッターへの落書きが問題になり・・・最初からあの人が怪しすぎるのは仕方ないか。しかし、植木鉢はひどいのでは。心の奥底に溜まっているものは吐き出すタイミングが重要かつ難しいですね。
「ラスカル3」
 アレックスが所属しているジムの会長が、罠にはまって一千万もの借金を抱え監禁された。アレックスは一志の一計に乗り・・・いやあ本当に詰めが甘いアレックス。まあ、あの計画でうまくいくというのもどうかと思いますが。同じジムのボンサックがおもしろかったです。あんなギミック無理でしょうけど。
「シン・アイス」
 公園で死体を見つけた犬マンとタクミ。タクミはホームレス仲間のアキオさんに殺人容疑がかかっていることから、犬マンに助けを求める・・・なんとなくあっけなく終わってしまったようで、ちょっと物足りない。悲劇なんですけどね。
「ホワイトクロウ」
 indigoの改装を手がける笠倉の片腕、白戸が失踪した。常連客でもある彼女のことを皆で心配していると、外国人から「たすけて」という電話が・・・いつもどおり晶の語りということで、読み慣れているせいかしっくりきました。ただ、失踪の原因というのがあまりに見え透いていて、もうひとひねりあってもいいような気がしました。

 過去二作に続く短編集。それだけに、今までとは違うものを目指したかったのかもしれません。それでこのような作品を揃えたのかなと憶測したのですが、結果としてclub indigoじゃなくてもいい話になってしまったようです。表題作「ホワイトクロウ」はともかく、他の三編はいずれもホストが主人公なのですが、indigoそのものはほとんど関係ないのです。これはちょっと残念。物語そのものは小粒ながらもおもしろいものが揃っていただけに。

収録作:「神山グラフィティ」「ラスカル3」「シン・アイス」「ホワイトクロウ」
関連作:『インディゴの夜』『インディゴの夜 チョコレートビースト
2009年2月11日読了
2009.02.23 Monday 19:39 | か行(その他) | comments(0) | trackbacks(0)